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良い本を読んだ。
「本当の「頭のよさ」ってなんだろう?」
著者は齋藤孝さん。
東大法学部卒で、NHKEテレ「にほんごであそぼ」の総合指導なんかもしてらっしゃる方…
というと挫折知らずのエリート感があるが実は、
大学院まで行って一生懸命研究したのに、攻撃的な性格がたたって20代後半になっても無職という経験をした方らしい。
そんな自分を反省して、心や行動を変えた結果、現在のご活躍に至るとのこと。
本書はおそらく小中高校生を対象にした本なんだが、後半、7章からは大人に特に刺さると思う。
書籍のタイトルには「頭の良さ」というワードがあるけれど、
ほがらかに生きることや、たくさんの選択肢をもって柔軟に生きることの大きな価値を、平易な言葉でストレートに伝える内容だ。
私は何か失敗をしても、「あれがあるから今がある、自分はとてもラッキーだ」
と、ずっと思って生きてきた。
息子にもその精神を伝えたいと思っているが、そういう心の持ち方を「言葉に落としこむ」ってすごく難しいなとも感じている。
その点、著者は、分かりやすいたとえ話を挙げていた。
たとえば、受験で第一志望の学校に手が届かなかったとき。
〜第二志望というのは、世の中にたくさん学校があるなかで、自分が「二番目に行きたい」と選んだところです。
仕方ない選択ではない。
一番目の選択肢がなくなった時点で、それがベストなのです。
つねに、「いまある選択肢のなかで、自分はベストの選択をした」、あるいは「いまできるベストを尽くした」と言えれば、その結果に後悔することは少ないはずです。 〜
P,199より引用
進学が決まった先は「仕方のない第二志望」ではなくて、「その時点のベスト」。
失敗したときに、「第一志望へ行けなかった」ではなく、「自分のベストへ進むんだ」と思える人は、大人でも子どもでもすごく強いし、先は明るい。
そういう思考を持てる人こそ「頭のいい人」だと本書は言っている。
私は別に頭は良くないが、おそらく自己肯定感の高さゆえ、常に「今の選択がベスト」だと思えている。
その上で、さらなるベストを模索していくのが楽しい人生だ。
あれがダメだった、これができなかった、と失敗ばかりを拾うんじゃない。
あれはできた、これもできた!と、自分や家族の成功を、大小問わずにたっっくさん拾いまくる、そんな生き方が良い。
さて、4月になった。
新しい一年が始まった。
専業主婦として過ごすこの一年は、仕方なく選んだ一年じゃない。
今の私のベストだ。
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