小学3年生の息子と二人、久しぶりにポケカ探しの旅に出た。

 

前回は8月の炎天下だったが、今回は1月、厳しい寒さに耐えながらの旅だ。

室内で固まりがちな体を、数キロの自転車乗りでほぐした。

 

 

 

 

売り切ればかりでなかなかお目にかかれないのがポケモンカードである。

 

店へ行ってもまぁ無いだろうことは分かっているし、ネットで買えばすぐに手に入ることも息子は知っているのだが、自分の足で探してゲットしたい私たち。

 

 

しかしやはり今回も、ポケカはどこにも無かった。

 

前回奇跡的にポケカをゲットしたクレーンゲームにも行ってみたが、600円投入したところで諦めた。

どうも前に比べて、クレーンの掴む力が弱めに調整されているような…

全然取れる気配が無い。

 

旅の予算は千円だったから、ここは一旦退散して、残りの400円で美味しいものでも食べて帰ろうぜということになった。

 

 

 

 

 

 

美味しいものを求めて、クレーンゲームが置いてある店の、端っこにあるお菓子売り場へ行ってみた。

 

事件はそこで起きた。

 

ポケカパックが必ず入ったお菓子の福袋が売り出されていたのだ。

 

価格は千円。

限定30袋のところ、あと5つくらい残っていた。

 

お菓子も、子どもだましのそれではなくて、ちゃんとカルビーのポテトチップスとか、明治のチョコパイとか、有名メーカーのペットボトルジュースなんかがしっかりぎっしり入っている。

 

買うしかない!

 

 

残りわずかな福袋を、一つ、反射的に手に取り、息子に声をかけた。

 

「この中に、必ずポケカのパックが入ってるんだって!」

 

私も久しぶりにパックを開封してみたかったので、これは息子のお小遣いからじゃなくてお母さんが買ってあげるけど、どうする? と聞いた。

 

息子は当然欲しがると思ったのだが、 返ってきた答えは

 

「いらない。」

 

 

うううううそやろ!?

 

 

ポケモンカードゲーム PK-SM-P-288 ピカチュウ

 

 

福袋を発見した以上の衝撃だ。

 

どうも、中に入っているポケカパックが、息子の欲しいパックとは違うものに当たる可能性があったらしい。

ポケカパックというのは世の中にいろんな種類があるんだが、その内のどれが入っているかが分からないのだ。

 

「ぼくは、欲しいポケカが欲しいし、お菓子も、食べたいお菓子を食べたいから、福袋はいらないよ。」

 

クレーンゲームでたくさん遊べて楽しかったからもういいよ、と。

 

 

ポケモンカードゲーム PK-SM-P-289 ミミッキュ

 

 

そんなわけで、折角手に取った福袋は元の売場へ戻した。

別の親子連れがそれをすぐに取って行った。 

 

「これで、このポケカパックを欲しがってる他の子が、カードをゲットできるね。お母さん、良かったね」

 

 

息子が純粋な目をしてそう言うもんだから、とにかくポケカ手に入れたろうとしか考えてなかった親の私はちょっと泣きそうになった。


お菓子売り場のど真ん中で心を洗ってもらった感じがした。


福袋って、たとえ買わなくても気持ちを丸くしてくれる、福をもたらしてくれるんだなと思った。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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