我が家で初めてのポケモンカードを買うことになった。
カードが数枚入って、300円くらいで売られている。
あれを自分で買ってみたいと息子が言うので、売られていそうなコンビニをネットで調べ、行った。
そうしたら、全然無いのだ。どこにも売られていない。
販売されていそうな棚自体が無い。
家族で車で出かけたついでに数件寄ってみたがダメだった。
息子も私もびっくりした。ポケモンカードというものが、こんなに手に入らないものだとは思わなかった。
試しにカード買取ショップへ行くと、レアカードが5万円とか、10万円とかいう価格で売られていた。
二人して目玉が飛び出たが、とっても可愛い柄のカードもあったので、集めたくなる人の気持ちがよくわかった。
息子も分かったことがあるらしく、それは、自分が各種カードを揃えたいわけじゃ無いということ。ある程度中身がわかる状態のものには惹かれなかったらしい。
新品の袋入りを買って、どんなカードが出るかなというワクワクを、楽しんでみたいのだと。
ポケモンカードの小さな一袋を買えればいいだけだったのに、どこで買えるのかも分からない謎カードだったから、息子と二人でポケカ探しの旅に出ることとなった。
私は車の運転ができないペーパードライバーなので、どこまでも自転車である。炎天下の中10km近く走り、あたりのコンビニをしらみ潰しにあたった。
そうしたら、その中の一件に、あったのだ。
「ポケモンカードは売り切れました」という張り紙のある棚が、あったのだ!
ポケカ(の一番小さい袋を定価で)買える店を発見した!と、売り切れで買えないにも関わらず息子と私は大喜びだった。
ここへ来れば、いつか買えるかもしれない。
買える場所がやっと分かった、バンザイ!
10kmも自転車で走って、持ち帰ったポケカは一枚も無いのに、今日は最高の一日だと息子が興奮していた。勿論私も同じである。
これはおそらく、車で行くのではない、自分で自転車を漕いだからこその達成感ではなかろうかと。
その後、例のコンビニ店舗に限らず、他の店舗であってもタイミング次第で購入可能なことが分かった。
夏休み中、いつか買えることを夢見て、定期的にコンビニ各所へ足を運ぶことになった。
自転車で、往復数キロの距離。
走るぞ。私は走る。ポケモンカードは買えなくてもいい。
また売り切れだったね!と息子が母と楽しく喋ってくれるうちは、いくらでも走る。
現在小学3年生の息子、「部活も受験もない暇な夏休み」は人生でおそらく、残り4回。
そして、彼が母と共に走り回ってくれる夏休みは、残り4回も無いだろう。
だから、噛みしめて、走る。
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