「脳はバカ、腸はかしこい」藤田紘一郎
■脳内幸せ物質であるセロトニンやドーパミンが腸で合成され、その前駆体が腸内細菌によって脳内に運ばれている。結婚相手の性格や年収に強くこだわり、脳で考えた理想ばかりを掲げるよりも、家族や友人に囲まれて、愛することと楽しむことを大切にするフランス人。体全体や直感で現在を精一杯楽しんでいるアムールの国、フランスの素晴らしいところは「脳で考えすぎないこと」なのかもしれません。
■生物は色々な大きさの脳を持つように進化したのですが、最初にできた脳はもっぱら性行動を司っていました。朝から発展していった原始的な脳が性行動関わっていたのです。
■人間の脳には食欲と制欲とが今でも隣り合った部位に存在しています。つまり食べることとセックスすることとは同じ水源にあるということです。従って食べ過ぎると制欲がなくなります。逆に制欲が抑えられると異常に食べたくなるのです。
■日本人がセックスレスになったかについて考えてみたいと思います。まず第一に日本が飽食社会になったことが考えられます。
■サルをカロリー摂取量を制限した節食軍と、自由に食べることができる飽食軍とに分けて観察しました。節食軍のさるは元気で、社交的で勿論セックスも盛んで子供を大切に育てました。ところが飽食軍の猿は仲間同士て喧嘩をするし、いじめもあり、正常なセックスが見られませんでした。
■日本人がセックスレスになった理由の一つに行き過ぎた清潔志向が関与していることは間違い無いでしょう。超清潔社会に住んでいるとセックスのような獣っぽい行為が気持ち悪くなるのは当然の成り行きになるのです。
■綺麗な環境が良いという考えがいき過ぎて、身の回りにいる私たちを守っている常在菌までを排除するようになったのです。それが結果的にアトピーなどのアレルギー性疾患やうつ病などの心の病気を生むようになったのだと考えます。
■わがままとは他人のあるがままを受け入れようとしないことだと気付いたのでした。
■マーケティングには価格の文脈効果というものがあります。農家の牛乳、銀座のいちご、京都の豆腐とパッケージに書けば価値あるものに変わっていきます。現物は変わっていません。脳がそれらの食品を価値あるものと勝手に解釈するのです。
■長は便通を通して健康になるための便りを常に発信して警告を鳴らしているのに、脳は意志薄弱ですぐゆう負けに負け、体に悪いことでも平気でやってしまいます。
■ストレスにさらされると脳はすぐ目の前の快楽に飛びつくようです。
■欲求に満たされた場合、脳の報酬系と呼ばれる部分が活性化して、会の感覚を与えていることがわかっています。生物学的欲求の他に、社会的長期的なものまで含まれています。
■人は何をしている時が幸福か、というテーマで調査した論文が科学雑誌サイエンスに載りました。ランキングが最も高いのがセッックスしている時、で90点を超えていました。二位が気持ちよく運動している時で77点、第三位がおしゃべりしている時でした。
■恋愛をすると初めはドーパミンが脳にたくさん出ます。そうすると将来の幸福を追求するよりも、短絡的な目先の快楽を重視するようになります。恋愛中の人間は生物としてちょっとおかしな状態になっているのです。
■アイスクリームを食べ過ぎると体脂肪の蓄積とは無関係に報酬系領域反応が低下し、薬物依存と同じ症状を引き起こすことがわかりました。
■セロトニンが不足するとすぐ切れたりうつ状態になりやすくなります。
■人体における幸せ物質のセロトニン量は全体で約10mgですが、その90%が腸に存在し、脳の他の体の各臓器に運ばれているのです。
■セロトニンは卵や魚乳製品などに含まれているトリプトファンという必須アミノ酸を原料に町内でmビタミン類の力を合成しています。
■食品添加物、残留農薬が多く含まれている食品、濃度の高い塩素が入っている水道水、排気ガス、タバコの煙によって腸の中で活性酸素が発生してしまいます。電磁波、放射線紫外線の影響によっても発生します。
■活性さんを消す抗酸化力のある食品を積極的に摂る必要があるのです。植物の中に含まれているフィトケミカルという化合物に強力な抗酸化作用があります。
■大勢の男女のカップルを調査したイギリスの統計によりますと、人間の愛情タイムテーブルは多くの場合2年しか持たないということがわかりました。つまりドーパミンが減り、代わりのベータエンドルフィンがあまり分泌されていないということです。
■睡眠時間が10時間以上の子供は6時間の子供より、海馬の体積が1割程度大きいことが判明しました。本能的な行動や記憶に関与しています。
■私は息子に勉強をやめてよく眠りなさい、などともいったことがないことに気づいたのです。。
■3-15歳までの間に使われなかった無数のシナプスが失われ、16歳の頃にはカイロの半分は使い物にならなくなります。また、使い物にならなくなった回路は後の修復もほぼ不可能です。
■IQの高さは大脳皮質の暑さに比例すると言われていますが、天才と呼ばれるような人は実は7歳までの間の大脳皮質が平均よりも薄いことがわかります。ところがその後一気に逆転現象が起こるのです。
■天才と呼ばれる人の大脳皮質が薄いのは、この間に英才教育を受けずに「感覚的経験」を積んだからではないかと推測できます。その薄い大脳皮質も7歳から急激に上昇します。11歳ごろにピークに達し、それ以降、大脳皮質の厚さは急激に薄くなっていきます。これをシナプスの刈り込み現象と言います。
■つまり頭のいい子を育てるには、幼児期の英才教育はダメだということです。
■知能の高い子どもと平均的なこの差は、脳の大きさではなく、発達過程の脳の変化に関連していることが示唆されています。
■良い幼稚園は、泥んこ遊びなど、自然に触れるということを幼児期にたくさん体験させるというテーマで教育がなされているところでした。園児は裸足で走り回り、教室jには庭の泥が入り込み、建物も古くて見た目は汚い幼稚園でした。
■人の脳は、他の動物に比べて未発達な状態の期間が長いことが特徴です。しかし、それが人の高度な知識を得られる秘訣なのです。
■子供の発展途上の脳を正常に発達させるには、感覚的経験が必要で、しかもその経験は生後間も無くの時期に形成されます。この時期を臨界期と言います。臨界期に幼児に感覚的経験をさせないと重大な障害が起こるわけです。感覚t系な体験を起こさせないで、幼児期から難しい高等教育ばかりを施していると、脳のその後の正常な発達が望めなくなります。つまり、幼いうちの脳に無理やり詰め込もうとする教育は、外界からの刺激が多すぎて知覚機能が麻痺し、脳は一生子供のレベルから成長しにくくなるという弊害が出てくるのです。
■シナプスの刈り込みが行われる時期を感受性期と呼び、この時期にその子が興味を持った音楽や美術、スポーツやアカデミックな活動に関わって忙しく脳を機能させていると、脳細胞はその活動に反応してそれに適した回路を形成していくのです。
■3-15歳の間に受けた経験や生育環境が大きく作用し、独自の強いシナプス回路を作ります。この時期に膨大な情報にフィルターをかけ、ここの才能や独特の世界観が生まれてくるのです。
■賢さなどの才能は、最も強靭な回路をいかに上手に利用するかで決まります。使用頻度や刺激によって強い回路を作るためには、何十億ものシナプスを失いことは当たり前のことでむしろ必要なことなのです。
■生後ー3歳までは私たちが作ってきた現代的な物質文明の影響を入れてはいけない聖域なのです。
■3歳までは大自然の中に任せきりでいいのです。その時期の養育環境によって完成の原型が蘇るからです。知識の学習は4歳以降にすれば良いのです。感性が豊かであれば学習の成果は確実に伸びます。感性が弱いと学習は画一的となり独創性は出てこないのです。
■一つは両親が立派すぎないことです。小さいことにはこだわらずおおらかに子供に接したりする方がいいのです。また世の中には綺麗なものばかりではないことを、小さいうちから伝えておくといいでしょう。心の免疫力のあるたくましい子に育てることが大切なのです。
■腸内細菌の餌である野菜、豆類、穀物を使った食品を取らせることです。納豆、味噌、ヨーグルトなどを積極的に取らせます。
■4歳以降になると、側頭葉が活発に働く時期に入ります。今までになかった妬みや残忍性が衝動的に出現することがあります。しかしこれらの感情は親の適切な養育としつけで抑止することができます。
■成人を迎える頃には感性や知性の調和を確認して生き方の選択をする時期になります。この時期を第二次感性インパクト期と言います。
■ガンにならないようにするには適度な運動をし温泉などで体を温め深呼吸をし食べ過ぎないことです。
1糖質は摂らない
2飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を取らない
3食品添加物や化学調味料は取らない
4色のついた野菜や果物を取る
5発酵食品を摂る
6ステーキを週1-2回食べる
7フランス、イタリア料理を月に1回食べる
8食べ過ぎない
9食事は大好きな人とゆっくり
10嫌いな人とは絶対に食事をしない
11よく噛んで食べる
12お酒は気の合う人と一日2合まで
13湧き出た生の水を飲む
14脳だけでは考えない
15腹で呼吸する
16足るを知る
17あるがままに今を生きる
18とにかくたくさん大笑いする
19ポジティブに生きる
20ウォーキングは楽しく毎日
21バカでい続ける
22常に好奇心を持ち続ける
23多様性を認める
24週に1回温泉に入り体を温める
25早寝早起きをする
26いつまでも恋をし続ける
27セックスをする
□編集者はこの著者に物事を言えないのか、だらだらエッセイ的に書いている節があるというか校正がちゃんと入ってない感じ。
□だけど、内容的には僕は好きだった。
□prime readで読んでたけど、本を買っておいてもいいかもしれないと思った。