久しぶりにアルティ(京都府立府民ホール)に行きました。
ここ最近の加藤健一事務所公演は関西ではアルティか芸文なのですが、今回芸文公演がなかったのでアルティへ。
地下鉄今出川駅から徒歩10分でうちからはなかなか遠いです。
しかしながら、京都御所がすぐ近くで敷地内に日本庭園もあり素敵な劇場です。
中もこじんまりとしているけれど席はゆったりしていて良いです、遠いけど(笑)。

ブロードウェイにあるホテルの一室が舞台。
この部屋には演劇プロデューサーが暮らしているのだが、ツケがたまっていて払えない状態。
また、22人の劇団員たちが7か月も芝居の稽古をしているのだが、スポンサーがいないと上演できない。
支配人は払えなければ追い出すと迫り、また田舎から出てきた新人作家(この芝居の作者)や演出家や製作助手もプロデューサーの元へ転がり込んでくる。
さて、スポンサーが現れて無事芝居を上演できるのかという話。

嘘が嘘を呼ぶという、このカンパニーお得意のシチュエーションコメディで笑いすぎて腹筋痛かったです(笑)。
あいかわらずカトケンさんのところの舞台は戯曲の面白さを目一杯引き出す力が凄いです。
ここは私の観劇人生の原点なのだが、いつでも満足を覚えます。
いちばん言いたいのは、みんなすぐバレるような嘘つくなよーってことでした(笑)。
いちばん笑えたのは讃美歌、そしてルームサービスでの食事シーンかな。

そして、カトケンさん自ら出演者を選ぶだけあって本当に実力ある達者な人たちばかり。
その中で今回ライフの千葉くんが初出演でした。
ものすごく久しぶりに観ましたがやはり巧いです。
唯一若い男性キャストで目立っていてなかなかおいしい役。
新人作家の役だったのですが巻き込まれ感がおかしすぎました(笑)。

終演後30分くらいアフタートークもありました。
いつもアルティではアフタートークがありますね。
登壇者はカトケンさん、支配人役の新井さん、若手枠で千葉くんの相手役だった岡崎さん。
ソワレはメンバー変わったのかな。
館長さんが司会で、館長さんの話が多少長いなとも思いましたが色々お話聞けて楽しかったです。
お芝居をすることそのものが自分の糧であるという話が印象的でした。
この戯曲の原題は「ROOM SERVICE」なのですが、あえて「ショーマストゴーオン」というタイトルにしたのには色々意味込められていたんじゃないかと思います。

 

敷地内の日本庭園です。

綺麗なお庭に癒されました。

 

 

 

ドラァグクィーンになりたい高校生の男の子がプロムでもドレスで参加したい→できたという話(あらすじ簡単にまとめすぎる)。

テーマからして「キンキーブーツ」に似ているかと思いましたが、また違った葛藤を描いた作品でした。
その葛藤をジェイミー=森崎ウィンくんが丁寧に演じていたように思います。
一部複数キャストでしたが、ウィンくんと田村芽実ちゃんと麻美ちゃんが観たくて選んだ日が千穐楽だった(笑)。

なんといってもドラァグクィーンの皆様が素晴らしかった。
歌はうまいし、衣装も可愛いし、本当にチャーミング。
その中でも禅さんの存在は大きかったですね。
あと、吉野さんやいずみんのドラァグクィーン姿は想像ができてもキーヨは想像できなかったのですが意外にお綺麗でした(笑)。
今井さんはジェイミー父と2役だったのですが真逆の役でなんだか楽しそうだった。
女性の大人キャストはお母さんに安蘭さん、お母さんのお友達に知寿さん、担任の先生に麻美ちゃんとなんだか強い(笑)。
知寿さんと麻美ちゃんの母子共演が楽しみでもあったのですが、役柄的にほとんど絡みなく(絡みがあったのは二幕ちょっとくらいかな)。
麻美ちゃんを退団後に生で観たのは初めてだったのですが、迫力が戻っていてよかったです。
ソロパートの部分は流石に四季で真ん中張っていた人だというオーラがありました。
そういえば、大人キャストはアンサンブルがいないのですね。

若者キャストはプリティとディーン以外はアンサンブルになるのかな。
特に女性陣は他の演目ではプリンシパルをやっている人たちが多くてちょっともったいないなと思いました。
プリティ役のめいめい(田村芽実ちゃん)がとても良かった。
生で観たのは初めてだったのですが、歌もだけど演技が良かった。
ジェイミーとプリティの友情がとても好きでした。
ディーンはジェイミーにずっと反発する役だったんですけれど、ただただ邪魔をするだけだったので
もっと彼が何を抱えていたのかも描いてほしかったなとも思いました。

そしてジェイミーのウィンくんがとにかくチャーミングでした。
伸びやかな歌声に華のあるダンス、そしてだんだん成長していく様を丁寧に演じていました。

惜しむべくは曲がキャッチーじゃないというか、歌詞が頭に入ってこない。
ジェイミーのソロ「Wall in My Head」とか、お母さんのソロ「He’sMy Boy」、プリティのソロ「It Means Beautiful」は素敵な曲だったのですが、
歌詞がうまく曲にはまっていない感があってこれがはまっていたらもっと心に響いたかもなと思いました。
あと、歌詞ではないけれどセリフの「おほもだち」がすごくひっかかった。

千穐楽とはいっても特別な挨拶はなかったけれど、帰りに「大阪公演完走御礼」と書いた紙を劇場スタッフさんたちが持ってお見送りしてくれたことにはちょっとじーんときました。
全公演完走できることが今の時代どれだけ難しいことか。

 

 

カテコでは撮影タイムがありました。

私比で(笑)、綺麗に撮れたのを1枚。

 


 

大河ドラマ「青天を衝け」オンラインスペシャルトークに参加しました。
NHK札幌局の新会館オープン記念イベントで土方を演じる町田くんゲストのトークショーでした。
元々は観客入りの観覧イベントだったのですが、このご時世のためオンライントークショーとなりました。
オンラインなのに抽選なのか、当たればいいなとダメ元で申し込んだら当たってしまった(笑)。
この私が当たるくらいだからきっと希望者ほとんど当たっているんだろうと思って検索したところ結構外れている。
ZOOMだからか人数制限あるのか。
私が見たところ参加者最大人数263人だったので、いったい倍率なんぼやったんやろ?
公式サイトで後日一部内容公開されるとのことですがせっかくなので自分の覚書兼ねてつらつらと。

前述通りZOOMを使ったトークショーでした。
入室するには当選メールに記載された参加用コードとニックネームを入力して参加する形。
学生の方はそれに加えて学校名を入力してくださいとのことだったので、結構学生さんを多く当てたのかな。

チャットではNHK職員募集の案内もあったので。
17時半開始で16時半から接続可能、私が入室したのは15分前くらいでした。
待機期間青天のテーマ曲がずっと流れていてテンション上がる。
その間、スタッフさんからの注意事項やら「緊張しますね」という他の参加者さんの発言などをチャットで流れているのを読んでました。
また、チャットは随時受付しているので質問があればどんどん書いてくださいとのことだったので、
始まってからもちょこちょこチャット参加してみました(発言は拾われなかったけどw)。

そして17時半開始。
今回オンラインイベントなので町田くんも東京からオンラインかと思ったら現地にいた(笑)。
えっと、確か東京で朝の生放送(あさイチ)に出ていましたよね?
どうやら、あさイチが終わってすぐに札幌へ飛んだそうです。
しかも後から話があったのですが、「この後帰ります」。
弾丸ツアーすぎる(苦笑)。
北海道に来たことがあるかという質問には仕事では何度か来ている、昔、家族旅行でも来たことがあるとのこと。
また、カニやスープカレーなどおいしいものを食べたかったけれど今回は時間がなかったのでまたリベンジしたいと悔しがってました。
だって、弾丸ツアーだから(笑)。
ちなみにこの日の朝起きたのは5時だったそうです。

トークショーの構成は2部構成。
1部は女性キャスター(佐藤さん)と青天トーク(途中演出の村橋さんが入る)、2部はベテラン男性アナウンサー(白崎さん)と今年入った新人さん2人とで主に社会人の心得みたいなトークだった。
最後の20分は町田くんが退場してから新人さんたちが札幌放送局が新しくなったということで局内の紹介をするという構成で終了したのは予定通り19時、1時間半のイベントでした。

イベント中、基本的に見ている方はカメラもマイクもオフでした。
2回ほど「カメラオンにして手を振ってください」という機会があったので、お手振りしてみた。
1回目は「一度カメラオンにしてください」、2回目は「あさイチご覧になった方カメラオンにしてください」だったかな。
「オンラインだと顔がはっきり見えて嬉しいですね」と喜んでいました。
確かに公開イベントだとマスクしているので表情が見えませんからね。
ちなみに脚本の大森美香さんも参加していたらしい(笑)。

あさイチについては今回のダンスは何点?という質問には楽しかったけど70点という自己評価。
振りは前もって教わったわけではなく、その場で。
2回目は難しかったけどちゃんと踊らなきゃというプレッシャーを感じたとのこと。

土方の初登場シーンが流れましたが「恥ずかしい」と照れていた。
そして「たっぷり流していただきありがとうございます」とも。
この日が初日なのでまだ土方が入っていないふわっとした部分があったかもしれないとのこと。
リハは別の場所でやっていたが本番が狭い路地だったので大変だったそうです。
吉沢くんとはこの殺陣のシーンではまだ芝居を一緒にしていなくて後から「殺陣やってたんですか?」と聞かれたそう。
二人とも剣道をやっていたので剣道話で盛り上がったとも。
あさイチで吉沢くんからのコメントがあったことについて「お忙しいのにわざわざコメントしていただいて」とあくまでも謙虚なお町田さん。
西郷どんに続いて2回目の大河で時代劇はいかがですかという質問に対して、時代劇は小さいときからおじいちゃんおばあちゃんと観ていたのでなじみがあり、やってみたいというのはあった。

また、土方をやりたいとは公言していなかったがあこがれはあったとのこと。
「実は出演シーンを数えたけどそれほどないんですよね」と佐藤さん。
確かにまだ4話しかないけれど印象に残る形になっている。
一番好きなシーンは渋沢とのシーン。

あのシーンで自分の中にも土方のイメージが明確されたとのこと。
そしてもう渋沢とのシーンはおそらくないんですよね(涙)。
土方像については、シンパシーを感じる、人間味があるとのこと。

田舎から出てきた思いがすごくあった。
ここで私がいちばん印象に残った言葉としては「「武士としてどうあるべきかを考えていた」というよりも「武士としてどうあるべきかを演じている部分があった」のではないかと思って演じていた」というところ。
途中チャットで「潔く果てよ」と言ってくださいというリクエストがあったのでさらりと言いましたよ、このお方(笑)
洋装土方の本物に寄せた写真を撮った時は特に手の位置にこだわり、まあまあの量を撮ったとのこと。
洋装と和装どちらが演じやすいかという質問には、和装は意外になりきれたけど、洋装だと現代に近くなるので普段の所作や体重移動が出てしまうのでその点に気をつけたとのこと。
銃は練習した、実際体に衝撃を感じたそう。
いちばん心に残ったセリフは「潔く命を捨てるその日までひたすら前を向くのみだ」。

これも渋沢とのシーンですね。
このセリフ覚えきれずさっき録画見直したわ(笑)。

これを言うために土方は生きてきたんじゃないだろうかと思ったとのこと。

やはりいちばん興味深かったのは演出の村橋さんが入ってからのトークでした。
土方の殺陣だけ他の殺陣と違うなと思ったが、やはりそれはあえてだったよう。

剣道をやっていたから綺麗だったのでそれをどう生かせるかと考えたそう。

土方の殺陣はスマートで他はゴリゴリ(笑)。
演技指導については殺陣以外、大枠は役者個人にまかせてもらった。
渋沢と対峙するシーンについては空気感などアドバイスしてもらったとのこと。
村橋さんは、土方は色んな風に描かれているが、特に何か本などを参考にしたわけではなく、町田くんの佇まいや所作などを見てその場で土方像を作り上げたとのことでした。
役者の持っているものを引き出すタイプの演出家なんでしょうか。
土方ゆかりの地には行けてないそう、つまり今回函館ロケはなし。
ただ、セットはスタジオとは思えないほどすごいので楽しみにしてくださいとのことでした。
きっと函館現地で演じたかっただろうけど、土方を演じた後に北海道に来ることができてこの地を土方が踏んだと思うと感慨深いと話していたので今回函館ではなく札幌だったけど
来られて良かったのかなと思いました。
一番の見どころは熱量のある土方と喜作のシーンだそう。そのシーンを見届けてほしい、喜作の表情も特にだそうです。
村橋さんも大好きなシーンだったそうです。
「次のお仕事の予定は?」という質問にクランクアップした日に村橋さんが「時代劇またしましょう」と言われたのでそれが予定になりましたと答えていました。
民放の仕事については言いにくかったんだろうか(笑)。

いちばん印象に残ったのはその後の村橋さんの言葉。
町田さんは今まで生きてきた道、これから生きる道に一本筋が通っている。
そういうことを感じられる役者はそうはいない。
それはお芝居の技術ではなく持っているものだ。
それこそ時代劇に向いているので一緒にやりましょうというよりやってほしい。
そんなことをおっしゃっていました。
最高の誉め言葉だったように思います。
人の一生を丁寧に演じることができる役者であると褒められていることが嬉しいし、私も観たい。
じっくり役に向き合って深めていくような役が合っていると思うのでそういった役に巡り合えれば嬉しいです。

村橋さんは冒頭から撮影中はあまり個人的な会話はできなかったのでプライベートは知らないけれど、少なくとも現場ではとても誠実な方だったということをしきりにおっしゃっていました。
あまりこういう風にじっくり演出の方とお話できる機会も少ないだろうからおそらくこの対談は町田くんがいちばん嬉しかったんではないかなと思いました。

2部は青天の話題はなく、新人さんの質問に答えるトーク。
男性社員さんからの質問は「学生から社会人になった時の心境」。
在学中から仕事を始めたが、その当時はこれでいいのかわからずにやっていたが、プロとして仕事している人たちに刺激を受けた。

悔やむことは前のめりでガンガン質問すればよかったと。
若いうちになんでも質問して吸収してください。できない時は助けてくださいと訴えていいというアドバイス。
女性社員さんからは「俳優になろうとしたきっかけは?」。
最初は強い信念があったわけではなく興味をもってやってみようと思って始めた、興味があったらなんでもいいからチャレンジしてみてと。
こんな先輩社員欲しかったわ(笑)。

 めっちゃええ先輩やわ。
その他、チャットで拾われた質問は落ち込んだ時のリフレッシュの方法。
食べたいものを食べてしっかり寝るとのお答え。

その通りですなあ(笑)。

最後町田くんが退場してから新入社員が局内の様子を紹介しておしまい。
雪の中のどーもくんが可愛かった♪
2人とも朗らかでしっかりしていて自分の新入社員時代を思い出すとこんなにできなかったよと思いながら見てました(笑)。
男性社員(森さん)の方はこのイベントの企画も担当していたそうです。
コロナが落ち着いたら遊びに来てくださいねということで終わりました。

自分の書いたメモの文字があまりにも殴り書きで汚すぎて読めないのと(笑)、途中で回線おかしくなって何度か落ちちゃったところもあり抜けているところもありますが、1時間半(町田くんがいたのは1時間強)とても楽しかったです。
正確な言い回しとは違うかもしれないけれどご容赦を。

ドラマについてじっくりお話が聴けたのがいちばん楽しかったです。
公式サイトで後日、一部このイベントの様子を公開する予定だそうですが、
たくさんの人にも聴いてほしかったなとも思います。

そして、町田くん1日お疲れさまでした。
今度は北海道のおいしいものが食べられるといいですね。

 

先日アリオでやっていた「青天を衝け」展で展示されていた土方衣装。

テンション上がりました(笑)。