2年半ぶりの生ケイタナカ!

今回、鈴木おさむさんとのタッグ第3弾ということですが、昨年のドラマがとってもアレ(自主規制w)だったので楽しみな反面不安もありました。
また病み上がりなので体調も気になっていた。

結論から申し上げると病み上がりの人がやる役ではないわ(苦笑)。
台詞量もえげつないけど、それ以上にこの役自体熱量凄すぎてしんどそう。
やはりあてがきなのが色んな意味で(良くも悪くも)強い。
中の人のことを知っているとより一層そう感じる。
おさむ氏との化学反応がすごいと感じました。
正直、下手な役者がやったら凡庸な作品になるのでは?と感じました。
ストーリー自体はベタですから。
しかし、悔しいながらずっと泣きっぱなしでした。
役者たちが命を吹き込んで面白い舞台を成立させていたように思います。
特に圭くんは文字通り命を削り命を吹き込んだ舞台。
役者田中圭の凄みを感じました。
聖さんと黒羽くんとのバランスも良き。
前半は1人でも舞台成立するんじゃないかと思ったが、後半の2人との掛け合いがラスト1人になった時に効いてきました。

ネタバレ感想とあらすじ。

この日の夜、星野月人は森の中にいました。
深い深い森の中で、一本の木にロープをかけていました。
そうです。35年間生きてきた自分の命を絶とうとしていたのです。

画家になる夢を持っていたが諦めた月人。
生きることを諦めようとしたときに、得たある力・・・

そんな月人が出会った女性、空川虹子。
彼女を笑顔にするために生き始める月人だが・・・
虹子には、光陽介という愛する男性がいた。

月人は今日も誰かのために、絵を描く。命の分だけ・・・

(公式サイトより引用)

お父さんが駆け落ちして、その後お母さんも駆け落ち、引き取られた親戚は優しかったがそこでも不幸に陥る。

恵まれていない人生だった月人の前に現れた恋人との生活が唯一幸せなものだったのに恋人も事故死。
絶望した月人が首を吊った時に三日月から不思議な力を授けられて物語は進むのだが、実は三日月に助けられたように見えた時には既に月人は死んでいたのだろう。
不思議な力とは命が消えつつあるものの絵を月人が描いたら、そのものの命は甦るがその分月人の命が削られるというもの。
旅の途中に出会った虹子さんがお母さんではないかなとは薄々感じていたけど、「唐揚げとオムライス」でそうかと合点。
月人は時をかけてお母さんを救ったのかな。

アートディレクションが清川あさみさんでテーマ曲がYOASOBI。
セットや照明が幻想的で独特の世界がありました。
YOASOBIの曲も素敵だったけれど少し多用しすぎかなとも思った。
何はともあれ美しい舞台でした。

なぜせんけすは・・・(以下略)。

 

 

 

ラミンゲスト回で行ける日がこの日だけでした(それでも時間休は取ったが)。

というわけで「だいもん」こと望海風斗さんの退団後初コンサート行ってきたよー。

とりあえず一言。

最高でした!
生きてて良かった2021!


何度か生で歌声を聴いているのでだいもんさんの歌の巧さはもちろん承知していました。
しかし、こんなにバラエティ豊かなナンバーを一曲ごとに声色変えて歌いこなすのが想像超えすぎました。
構成は「Cinema」「Jazz」「Musical」「Jpop」の4部構成でまたつなぎが洒落ていた。
バックコーラス&ダンサー、スペシャルダンサーの柳本さん、アクロバットダンサーたちもとても素晴らしかったです。
本当に夢のような時間だった。あれは現実だったの?と思うくらい語彙を失う。

そして、ラミン!
生で「Till I Hear You Sing」が聴けてリアルに震えた。生きてて良かった2021(2回目)。
デュエットが闇広とanthemだなんて生きてて...(略)。
歌っている時はかっこいいのに、ラミンとトークする時は舞い上がってただの「あやこちゃん」になるのが可愛かったです(笑)。

色々印象に残っていますが、「CHICAGO」「Dreamgirls」が好きでした。
そして「星から降る金」!これ実際に役で観てみたい。
JPOPは意外な選曲(「街の灯り」とか)はあったりしましたが、鬼束ちひろ似合うなあと思った。
本人以外でこれだけはまって歌えるのすごいなあ(バックのアクロバットがすごすぎて目移りしたが)。

アンコールの「Super Voyager」で客席のペンライトが青く光り、青い海の中にいるような感じになったのが感動的でした。

いやあ、本当にだいもんさんあんなに色んな表現できるのが凄すぎて、色んな役見たいと思いました。
そしてめぐめぐとガチンコで歌っているのがめっちゃ見たい!
と思ったが、同じ舞台だと同役にキャスティングされそうな気がする。
 

 

 

四季以外で京都劇場に行ったのは初めてだったのでものすごく不思議な感じがありました(笑)。

行こうと思ったきっかけは生岡田将生くんが観たかったです。
はい、ミーハーです(笑)。
もう一つ、三浦大輔さんの演出が気になったこと。
映画「娼年」や「愛の渦」の印象が強く、そして普段仕事ではほとんど泣いたことがないというケイタナカが何度も泣かされたというエピソード(舞台版「裏切りの街」)で気になったから。

舞台は新宿歌舞伎町、それなりに性描写はあったけれども、思ったほどではという印象。
ヒロインのだーりおちゃんにいたってはキスシーンすらなかった(事後もどきはあったが)。
バイオレンスなイメージもあったが、今回はそれほどでも。
ただ、猥雑な空気はすごく出ていた。

1幕が45分、2幕が1時間40分と長さが違っていたなぜだろうと思っていましたが、1幕は前説であくまで本編は2幕からだったからか。
1幕に出ていたメインキャストは岡田くんと峯田くんとほっしゃんくらいだから。

感想としては多少くどいなという表現はありましたが思っていた以上に面白かったです。
1幕ではいったいこの話はどう転がっていくのだろう、ずっと風俗の話で終わるんだろうかと思って見ていたのですが、イチラスでこうくるか、そうきたか?と。
多少くどいと思ったのは登場人物がそれぞれ「物語」について語りすぎるところ。
それぞれの人生はそれぞれ自分が主人公の物語で、他の人たちは脇役なんだというのはわかるけれども、
セリフでしゃべりすぎかなと思った。
そしてやはりいちばん巧いのは、2幕が本番の寺島しのぶさん。
彼女が出るとみんな食ってしまうからもう少し抑え目でもいいのにとも思いましたが、主人公達に向かって「物語がない」と言わせるのが彼女の役割だったからか。
しかし、2幕長めだったにもかかわらず時間を忘れるほどあっという間で面白かったです。

生の岡田くんは顔が本当に半端なく綺麗。

綺麗な顔なのにやっていることしゃべっていることクズなのがいいw
ラストシーンではあまりのクズっぷりに笑ってしまった。

劇場を出ると京都だった。
歌舞伎町にいた感じが抜けなくてこれまた不思議な感じでした。