藤田演出版「VIOLET」は初演では大阪に来なかったので今回初見です。
初演では最初大阪公演あると言っていたのに、演出プランと劇場が合わないという理由でなくなったのがめっちゃ納得いかんかったけどね。

この演目自体は初見ではなく別カンパニーで8年前に観ています。
忘れているかもと思っていたが意外に覚えていました。
8年前に観たのはいっちーがフリックもモンティもやっていたから。
色々思い出しながらの観劇でした。

 

 

今回フリックがとんちゃんでモンティが立石くんだったけど2人ともハマっていました。
フリックのソロナンバー「Let it Sing」もめっちゃ良かったけど、いっちーバージョン思い出したなあ。
もう一度聴きたいなと思ってしまった。
それはさておき、とんちゃんのフリックめっちゃ良かったです。
歌声に説得力あったし、肌の色に対するコンプレックス、どう頑張っても出世はできない諦めがあったフリックがヴァイオレットに出会って変わっていくところが良かった。
モンティは以前観た時も思ったけどフリックより演じるのが難しいと思います。
モンティにもコンプレックスがあるエピソードが以前のバージョンにはあったような気がするが、今回なかったと思うのでただチャラいだけになりがち。
ただ、チャラい中にも孤独を感じるところはありました。
おそらく彼はベトナムに行ってしまうと二度とヴァイオレットには会えないのだろうな。
だからこそ彼女を求めていたんだろうな。
立石くんも歌声綺麗で演技ができる人なのでまた違う演目でも観てみたい人です。

ヴァイオレットの三浦透子さんは映画で賞をめっちゃ獲っていた人だなということしか知らず全くの初見。
初ミュージカル主演と思えないくらい堂々としていました。
歌えるし、何よりも演技細かくて素敵でした。
ヴァイオレットは伝道師がいなくても一人で生きていけそうな強さを持っていましたが同時に脆さもあり、
この旅で違う強さを得ることができたという様を丁寧に演じていたように思います。

原田伝道師は想像していたとおりとても胡散臭かったwww
伝道師は最初は本当に奇跡を起こすことができていたんだろうか?

spiくんのパパもすごく良かったです。
アフトクで立石くんがいちばん好きなシーンをspiパパとヤングバイオレットがポーカーをするシーンと挙げていたんですが、私もあのシーンは好き。

ゆうなちゃんのゴスペル迫力あったし、saraちゃんのシンガーもかっこよかった。
saraちゃん、ドリームガールズ以来かな。
透子ちゃんはsaraちゃんが歌う前にウインクするところが好きらしい(笑)。

樹里さんは老婦人やホテルの娼婦や聖歌隊など色々こなしていてさすがに巧い。
森山さんや若林くんも何役やっているんだろうと思うくらい色々やっていました。

8年前に観たバージョンでも傷や肌の色はわかるようにメイクしていなくて持っているリボンの色で表現していましたが、藤田版もそのままでしかもリボンも何も小道具はありません。
しかし、ちゃんと区別はつく演出(キング牧師の演説映像など)
映像多用なのも藤田さんだなと思った。

アフトクは原田くんMC、透子ちゃん、とんちゃん、立石くん。
胡散臭い伝道師のままの原田くん、自己紹介が「伝道師界のアイドル、原田優一です♪」ですから(笑)。
その後に続くとんちゃん、透子ちゃんも「フリック界の~」「ヴァイオレット界の~」と言わされて、最後の立石くんが普通に「モンティ役の~」と続けたのでみんなにつっこまれていた。
その後もずっといじられていた立石くん、あんなに綺麗な顔しているのにあんなにいじられキャラだったとはw
とんちゃんが立石くんに敬語だったのを見て「ん?」と思ったのですが立石くんの方が年上だったんですね、逆に見える(笑)。
とにかくこの2人仲良しすぎて、「そこ、イチャイチャしない!」と透子ちゃんにつっこまれてました(原田くんもか)。
いつもとんちゃんの楽屋に行って自分の楽屋のように振る舞っているらしい(食堂のようらしい)。

東京と大阪で少し期間が空いてどう?という話では、原田くんが衣装がパツンパツンになっていたというのがいちばんおかしかった(笑)。
でもあの伝道師のショーで5キロやせたからと言いながら水飲んでいたので、「また戻りますよ」ととんちゃんにつっこまれてた。

他の人の役やるならどれ?という質問には2人はお互いの役、透子ちゃんはモンティだそう。
spiくんはフリックモンティどっちもやりたいと言っていたそう(透子ちゃん談)
立石くんはパパもいいなと言ったら「カード覚えられないので無理」と3人に総ツッコミされていた(笑)。
その前に、3人でポーカーするシーンで全部段取りがあるのに立石くんがなかなか覚えられなかったという話があったため。

透子ちゃんがダブルキャストは初めてなのでダブルの屋比久ちゃんと「このシーンはしんどいよね」など共有できるのが良かったと言っていたのが印象的。
同じ役だからなかなか会えないけれども2回公演の場合はソワレの方が早めに劇場入りしてマチネ終わった後2人でおしゃべりしていたそう(この日もマチソワだったからそうだったらしい)。
原田くんは(シングルだから)僕は共有できないよとぼやいていたのが面白かった(笑)。

演出は劇場に合わせて東京と微妙に変えているらしいです。
カテコでバンドメンバーを撮って投影したのも東京ではなかったらしい。
しかもカメラマンが演出の藤田さんという話でみんなえーっと驚いていた。
意外に今回が私含めて初見の人多かったのかな。

時計見ていなかったけどアフトク30分くらいあったのかな。
和やかでとても楽しかったです。
そして、原田くんの回しがさすがでした(笑)。

 

 

この回はぴあ半館貸切(私もそれでチケット取った)だったのでこの子たちがお出迎えしてくれた。

可愛い。

 

 

 

JCS京都公演初日に行ってきました。
初日なだけあって関係者らしい人達がめっちゃいて四季の人たちがめっちゃ挨拶していた。
ああ、初日だなあ。
この日のお席は自分では絶対取らない2階席(京都の2階は半端じゃない狭さ、しかも立ち上がると落ちそうで怖いので)。
抽選ですからね、入ることができただけマシか。
ただ、センターだったので比較的見やすかったです。
そして、ジャポも2階だったので思ったのですが2階席は神の視点で観ることができる。

キャストは初日なだけあっていいキャスト揃えてきたなという感じ。
ドンヨンジーザスは神々しいんだけど人間味が増したような気がするのは2階で神目線で観ていたからか。
いちばん良かったのはソンジンユダだな。
次に観る時もソンジンさんがいい。
ますます拗らせていて熱かった。
それに対して、群衆があまり熱さを感じなかったな。
なんというか揃っているんだけど泥臭さが感じない、ちょっと綺麗すぎる感じ。

高井カヤパ様に佐野司祭ってファントム大渋滞。
久しぶりに高井さん観た。
あの低音の響きは高井さんならではと感じた。
これも久しぶりに観たけれど、ミッキー高井さんはカテコでは誰よりもはしゃいでいるのが可愛い(知ってるw)。

そしてやはり(やはり?)ワイスの動線追いかけていました。
アンナス、めっちゃ高音だよねと改めて思いながら。
さて、いっちー出てくれるのかどうか。
一応プログラムには載っているのですが。
地元公演なんですが。

6月までの公演ですが何公演かは行く予定であります。

 

 

初めて新しい劇場SkyシアターMBSに入りました。
場所は大阪四季劇場が入っているハービスENTの真ん前。
大阪中央郵便局跡地です(7月にまた戻ってくるけれど)。

新築の匂いがするのは今だけかな。
新鮮でした。
JRからだと新しくできた出口(西口)を出てすぐなのでアクセス良し。
段差ある席だったので良く見えて席もゆったり。
トイレの動線がわかりづらいのとホワイエがちょっと狭いのが難点でしたが概ねいい劇場だと思います。

新しい劇場の入っているビルはまだ劇場しかオープンしていなくて行きはエレベーターでしたが帰りは非常階段を使いました。
色んな人が書いていましたが、確かにこの舞台見た後だと何とも言えない感を受けます。

本編の感想。
まあ、よくこれだけのキャスト集めてこれたなと。
みんな主役級で個性強いのに、悪目立ちする人がいなくてバランス良い。
1人何役もしているけど、そこまで頭混乱せず(やっている方は大変だろうけど)すんなり話に入りこめました。

舞台は9.11。
あのテロ事件の影響でアメリカ領空が封鎖されてアメリカ国内に着陸できなかった飛行機がカナダの島にある小さな街に緊急着陸。
その際に街の住民と乗客の間に起きた5日間の実話が基になっています。

総勢12人のキャストが住民になったり、何パターンもの乗客・搭乗員になったり。
12人が1人何役もこなす完全なる群像劇。
この作品は休憩なし1幕ものでしたが、疾走感ある作品なのでなるほどこれは1幕もので正解だなと思いました。
メイン登場人物がたくさんなのでそれぞれのソロパートは少なかったけれど、やはり濱田さんの歌声は圧巻でした。
ソロは少ないとはいえ、全員ずっと出ずっぱりなのでそれぞれのファンにとって物足りなさはなかったと思います。
西側から作った話だなとは思い、多少引っかかるところはあるけど(万里生くん演ずるイスラム系の人の扱いとか)、こういう話を作ろうと思うところはすごいなと感じました。
それぞれのキャラクターが生きていると感じましたが、一番好きだったのはもりくみさん演ずる乗客と柚希さん演ずる住民がだんだん仲良くなっていくところ。

再演があってもこのメンバー全員揃うのは難しそうなので今見られて良かったです。