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The Sence of Wonder

呼吸器医として、喘息・結核の診療の傍ら、卒煙支援もしています。
二児の母として、妻として、医師として・・・
日常のほんのちょっとした Sense of wonder を発信しています。

年末から北海道に来ています。

今年の雪は湿っていてかなり重い。暖気が入っている影響かな。


毎年恒例の雪だるま作り。


女医・ゆきみんと先生の診察室から


ことしは かまくら もつくって、ライトアップしてみました。

なかなか力作。大人が二人、3時間がかりで。
(最後は大人のほうが夢中になって作ってた・・・)


女医・ゆきみんと先生の診察室から


雪洞の中ってほんとに暖かい。


それにしても、年末の天気、大荒れっていってませんでした?

大晦日も快晴です・・。

来年の抱負。

ミクシー・ブログはもっとこまめにアップします(苦笑)

皆様、今年一年、お疲れ様でした。

素敵な新年をお迎えください。
みんながワールドカップに夢中になっている間に、
ちょっと書こうかと思って。

活躍中の本田選手、小学校の文集「将来の夢」には

ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたい、と言うよりなる。
世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。
だから、今、ぼくはガンバッている。
今はヘタだけれどガンバッて必ず世界一になる。

と書かれていたそうですね。

子供のころからの夢を持ち続けて、それを実現させる。
本当は誰もがそうありたいはず。

先日、夫が「これ面白かったよ~」と一冊の本を手渡してくれました。
題名は、「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」。

ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、
2008年2月に日本で10年ぶりに宇宙飛行士が募集され、
その選抜試験の様子を取材し、最終試験に完全密着した、
ドキュメンタリー番組。
この本は、
NHKの番組スタッフによって
その振り返りを一冊にまとめたものです。

女医・ゆきみんと先生の診察室から


これ、半端なく面白い!!
宇宙飛行士という職業が、決して華々しくなく、地味なもので、
そして、総合的な人間力を問われるものだと実感。

チームでプロジェクトを進めるとき、
問われるのはリーダーシップとフォロワーシップ。
これって、あらゆる職場に求められるものでもあり、
宇宙飛行士選抜試験は究極の就活です・・。

印象深かったのは、油井亀美也さんが最終選考前に語った言葉。
長野の星空を見て育ち、宇宙飛行士の夢を決してあきらめなかった油井さん。
「給食を二、三時間かけて食べるような、
名前の『亀』のようにおっとりしていた子どもだった。
そんな自分でも宇宙飛行士になれるんだと希望を与えたい」

頭脳明晰・才色兼備というタイプでは決してなく、努力の人だったという油井さん。
見事最終選考で宇宙飛行士に。

本田選手も、油井さんも、きっと同じ。
夢をかなえるために、夢をあきらめない。努力をやめない。
そんな人生って素敵だなあ・・・。

この本を読んでいて、萩尾望都の「11人いる!」を思い出してしまいました。


女医・ゆきみんと先生の診察室から


宇宙大学の入試最終テスト、外部との接触を絶たれた宇宙船を舞台に、
繰り広げられるストーリー。漫画も映画もすばらしい作品です。
久しぶりに見たいけど、レンタルショップにはなさそう、残念・・。
出生率の上昇傾向が4年ぶりにストップしたというニュース。
母親層の減少自体が出生率の横ばいにつながったとのことでしたが、
やっぱり今は、すこし、子育てしにくい社会なのかな・・・。

先日、娘の通う保育園の近くの住民の方から騒音の苦情が
寄せられたそうで、区の担当者が、状況把握と対策検討のため
来園されていました。

昭和5年築、区で最も古いといわれている歴史ある園で、
定員80名程度で、小さな敷地、園庭もすずめの涙ほど(笑)。
下町の路地の住宅地にあります。

下町気質からか、近隣の住民の方々の暖かいまなざしに見守られ、
地域社会と溶け込んで、開園以来一度の苦情もなかったのが
園の自慢だったようです。

園での散歩や登降園時にも、近所の方々から子どもたちに
気軽に声をかけられることも多く、下町ならではの魅力だと思ってました。

そんな中で今回のこと。園始まって以来の事でちょっと波紋でした。

年の離れた兄弟のいるママさんと、帰り際にその話題になったところ、
小学校では、近頃、そのような苦情が増えて、
すでに対策がとられているとか。
運動会のピストル音⇒中止、音楽がうるさい⇒低音量に・・などなど。

自分が子供のころは、ピストル音や音楽が聞こえると
「ああ、きょう○○小学校の運動会だったね、晴れてよかったね」など
家族で会話したものでしたけれど・・。

やっぱり少しずつ時代が変ってきているのかもしれません。

マンション暮らしの我が家も例外ではなく、階下の方から騒音の苦情が。
初回のとき、娘がフラフープをまわしとびしていた(苦笑)ので、
さすがにうるさかっただろうと思い、丁重にお詫びしたのですが、
二度目の苦情のときは、娘はままごとや読書中で、
「それほど?」というのが正直な感覚でした。

対策を苦慮して、少し調べたら、実際、騒音被害というのは
かなり問題になっているようで、悪質なものもあるようです。
「(騒音を)たてているほうは、それほど大きな音という実感はない」と
書かれていて、うちの場合もそうかもしれないな・・と。
足音などは構造上、思った以上に響くようで、
畳やカーペットなども薄いものをひくだけでは減らせない。

二度目の苦情の数日後、その方が引っ越されてしまい、
(以前より売りに出しておられたようですが、
きっかけが騒音だったかは、もちろんわかりません)
その後に入居された方には、ご挨拶したときに、
「子どもがいたらそんなもんよ」と笑って言われてしまったので、
結局対策はとらずじまい・・・。

娘と同じ園に通うママさんでも、
やはり騒音の苦情に悩んでらっしゃる方が居て
なかなか難しい問題だな・・と感じます。

電車に乗っていてても、子どもが少しでも騒ぐと
周りの方の視線が冷たい、それが海外に行くと
みんな暖かく見守ってくれて、声をかけてくれたりして
本当にありがたかった、という話はよく耳にします。


「子どもがいるならそんなもんでしょう」と寛容に見守る社会から、
「いやなものはいや」と主張する社会に変ってきているなら
子育てをする世代にとってはすこし生き辛いかもしれません。

園長先生が
「これまで苦情が出なかったことをありがたいと思わなくては。
こちらもそれに甘えてきた部分がある」
とおっしゃられてました。

私自身、子どもを言い訳に甘えているのかしら、
それとも社会が厳しくなっているのかしら・・・。

ちょっと考えさせられた出来事でした


女医・ゆきみんと先生の診察室から

「ああ うるさい」 
   かえるくんシリーズでおなじみの
マックス・ベルジュイス 作

こんなふうに騒音問題も解決できたらいいのにね・・・・。