夢をかなえる | The Sence of Wonder

The Sence of Wonder

呼吸器医として、喘息・結核の診療の傍ら、卒煙支援もしています。
二児の母として、妻として、医師として・・・
日常のほんのちょっとした Sense of wonder を発信しています。

みんながワールドカップに夢中になっている間に、
ちょっと書こうかと思って。

活躍中の本田選手、小学校の文集「将来の夢」には

ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたい、と言うよりなる。
世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。
だから、今、ぼくはガンバッている。
今はヘタだけれどガンバッて必ず世界一になる。

と書かれていたそうですね。

子供のころからの夢を持ち続けて、それを実現させる。
本当は誰もがそうありたいはず。

先日、夫が「これ面白かったよ~」と一冊の本を手渡してくれました。
題名は、「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」。

ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、
2008年2月に日本で10年ぶりに宇宙飛行士が募集され、
その選抜試験の様子を取材し、最終試験に完全密着した、
ドキュメンタリー番組。
この本は、
NHKの番組スタッフによって
その振り返りを一冊にまとめたものです。

女医・ゆきみんと先生の診察室から


これ、半端なく面白い!!
宇宙飛行士という職業が、決して華々しくなく、地味なもので、
そして、総合的な人間力を問われるものだと実感。

チームでプロジェクトを進めるとき、
問われるのはリーダーシップとフォロワーシップ。
これって、あらゆる職場に求められるものでもあり、
宇宙飛行士選抜試験は究極の就活です・・。

印象深かったのは、油井亀美也さんが最終選考前に語った言葉。
長野の星空を見て育ち、宇宙飛行士の夢を決してあきらめなかった油井さん。
「給食を二、三時間かけて食べるような、
名前の『亀』のようにおっとりしていた子どもだった。
そんな自分でも宇宙飛行士になれるんだと希望を与えたい」

頭脳明晰・才色兼備というタイプでは決してなく、努力の人だったという油井さん。
見事最終選考で宇宙飛行士に。

本田選手も、油井さんも、きっと同じ。
夢をかなえるために、夢をあきらめない。努力をやめない。
そんな人生って素敵だなあ・・・。

この本を読んでいて、萩尾望都の「11人いる!」を思い出してしまいました。


女医・ゆきみんと先生の診察室から


宇宙大学の入試最終テスト、外部との接触を絶たれた宇宙船を舞台に、
繰り広げられるストーリー。漫画も映画もすばらしい作品です。
久しぶりに見たいけど、レンタルショップにはなさそう、残念・・。