「ふたり」に会う、ふたりたび | The Sence of Wonder

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呼吸器医として、喘息・結核の診療の傍ら、卒煙支援もしています。
二児の母として、妻として、医師として・・・
日常のほんのちょっとした Sense of wonder を発信しています。

今朝から、長女(5歳)と夫が、二人旅に行っています。

3歳のころから、
「小学校に入る前に、記念にパパと二人で旅行をしたら?」 と
提案していましたが、はれて
実現。

行き先は・・・三重。  なぜ、三重?

きっかけは、娘のお気に入りの一冊の絵本。
「ふたりはいつもともだち」


女医・ゆきみんと先生の診察室から

鳥羽水族館で飼育されているジュゴンのセレナと、
仲良しのアオウミガメ、カメキチくんのお話。実話です。

「父と娘の二人旅」の行き先を考えているときに
その「ふたり」に会いにいく、というアイデアが出され、採用。
(そのほかに、青森新幹線に乗るというアイデアもあった 笑)

一月
早々に「三重訪問」の日程を決めて、
家族みんなで、旅の期待を楽しく話していました。

その矢先、とてもショックな出来事が・・・!。
鳥羽水族館で31年間飼育され、世界飼育最長記録を持つ
ジュゴンのジュンイチくん(推定33歳)が、
つい先日、2月10日に、亡くなってしまったのです・・・。

「ふたりはいつもともだち」の巻末には、
実話のエピソードを紹介する解説が二ページにわたってあり、
そこにはジュンイチくんも登場します。
セレナはジュンイチくんのお嫁さん候補で
世界初の水族館でのジュゴンの赤ちゃん誕生が期待されていました。

私も、夫も、もちろん、長女も、突然のことで、ショック・・。
あと、二週間ちょっと生きててくれたら、会えたのに。
たぶん、この関東あたりでこんなにジュンイチくんの死に
衝撃を受けているのは、うちの家族ぐらいだったかもしれません。

水族館の最新ニュースの訃報の報告をよむと、
ジュンイチくんへの愛情と死の悲しみが伝わってきます。
http://www.aquarium.co.jp/news/2011/jyunnitihuhou.html

ジュゴンは絶滅危惧種で、寿命は人間と同じぐらいといわれていますが、
神経質で人工飼育は大変難しいそうです。
じゅんいちくんが亡くなった現在、
世界の4か所の施設で、たった5頭だけが飼育されています

その1頭が、鳥羽水族館にいる「セレナ」です。

今日はお伊勢参りをして、伊勢うどんを食べ、
松坂に泊まり、 松坂牛を堪能したという、
我が家のふたり。
(いいな~)

明日は朝一番で鳥羽水族館に向かう予定。
セレナとカメキチくんの「ふたり」に会った後、
2月28日まで設置されているじゅんいちくんの献花台に
お供えをするそうです。

いつか、家族で、世界のほかの場所にいるジュゴンたちにも
会いにいってみたいな・・・。


女医・ゆきみんと先生の診察室から

写真は、鳥羽水族館のHPから。 右がジュンイチ、左がセレナ。