ボイジャー1号 | The Sence of Wonder

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呼吸器医として、喘息・結核の診療の傍ら、卒煙支援もしています。
二児の母として、妻として、医師として・・・
日常のほんのちょっとした Sense of wonder を発信しています。

今日は2月14日。久しぶりの青空でした。
世間はバレンタイン、オリンピックで盛り上がっているようですね。

子どもと一緒に地元の地域交流館主催のお祭りに行ってきました。
私のお目当ては、お昼にふるまわれる美味しい豚汁。
娘のお目当ては、ポップコーンと綿菓子。

いつも絵本の読み聞かせ会があって、
子どもより、私の方が楽しみにしているのですが、
今年のテーマは「天体」。
読み聞かせを担当してくれるのは、
「文京子どもと本を楽しむ会」のボランティアスタッフの方々。

会場に入ると娘が「あ!ドードーだ!」
なんと、中心スタッフの「ドードー」さんは、
娘の保育園に、毎月「科学のお話会」に来てくださる方でした。

この保育園での「科学のお話会」
いつも報告を聞くのが楽しくなるような内容で、
科学のテーマの絵本のよみ聞かせのあと、
実際にみんなで実験をしてみるという試み。

絵本「てのひらおんどけい」を読んでから、
いろいろな温度を測ったり氷やお湯を使った実験をしたり。
今月は「あぶりだし」でした。

今日のお祭りでのよみきかせ絵本は、
「おひさまパン」と「たいよう」の二冊。

女医・ゆきみんと先生の診察室から

お話の後は、太陽や地球、月のおおきさ、月の満ち欠けの実験、
そして、日時計の工作と続きます。

会場には図書館から集めたお勧めの天体関係の本がいっぱい。
宮沢賢治から、本格的な科学図鑑まで。

そこにあった、一冊の本「ボイジャーくん」(遠藤賢司、荒井良二)。

女医・ゆきみんと先生の診察室から

なかなか、素敵な本で、思わずじっくり読んでしまいました。
ああ、そういえば、ボイジャーってまだ飛んでるのかしら・・。

帰宅して調べたら、ボイジャー1号は1977年9月5日に打ち上げられ、
なんと、2010年の現在も航海して続けていて
とうとう、太陽圏から星間空間へと
地球から最も遠い距離に到達した無人探査機なのでした。

そのボイジャー1号が最後に地球に送ったのは
太陽系の全ての惑星を写した太陽系家族写真。
moon.jaxa.jp/TNPJP/nineplanets/overview.html
撮ったのは、1990年の今日、2月14日のこと。

これを見ると、本当に地球は小さい・・・。

JAXA宇宙科学研究本部の竹前俊昭先生の言葉より。

 この写真は人類が太陽系全体を振り返って
 撮影した初めての写真になります。
 惑星としての「地球」が本当に小さな太陽系の一粒だ
 ということがわかります。
 また、地球から約150億km離れたはるか宇宙から
 「ボイジャー」が私たちへ贈ったプレゼントとも
 とらえることもできます。
 現在、「地球」は唯一生命体を確認できている惑星で、
 「私たちは自分たちの住む星を大切に扱わないといけないのだ」と、
 ボイジャーが語りかけているような気がしました。

今頃、ボイジャーの目は
どんな景色を見てるのでしょうね。

なんだか、子供のお話会をきっかけに遠い宇宙の果てまで
想いをはせた、2月14日の出来事でした。