多くの方々とほぼ同じ理由で(?)
すっかり、ブログがご無沙汰になってました。
気付いたら2月、なのに、今年、初更新・・。
遅ればせながら、皆さま、今年も宜しくお願いいたします(笑)
近所のお花屋さんで、帰り道に
大好きな花「ミモザ」を見つけました。
気分はすっかり、春です♪。
昨日外来に、昨年の暮れに亡くなられた方のご家族が
ご挨拶にいらしてくださいました。
ご家族とは一度も面識がありませんでしたが、
奥様とお嬢様でご一緒に。
3ヶ月に一度こられていたので
お会いするのは年に4回。計6年ほどのお付き合いでした。
病状は進行した間質性肺炎でしたが、比較的安定しており、
80代後半でも、毎日5000歩以上の散歩を欠かさないお元気な方。
診察室にお入りになると、まず必ず、
「ああ、また生きて(私に)会うことができた、よかった」と。
そして、受診が終わり、お帰りになるときには
「まだ、生きていられるでしょうか。」と。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。
また三ヵ月後に、お会いしましょうね。」と私。
これまで、本当にたくさんの「大丈夫」を言ってきました。
最近では、この言葉を言うことが、私の仕事かもしれない、
とさえ思うほどです。
奥様のお話では、いつも帰宅されると嬉しそうに
「先生に太鼓判おしてもらったから、まだまだ大丈夫」
とおっしゃられていたそうです。
そして、大事そうに次回の外来の予約日を書いた紙を
いつも目に入る場所に置き、眺めていらしたと。
昨年の暮れ、苦しまずに、急逝されたとのこと。
「ぽっくり逝きたいといつも言ってましたけど、
そのとおりになりました。」と奥様。
その外来予定日にご挨拶においでになられた、
ご家族のかたがたと、その方の思い出話をしながら、
一緒に涙ぐみ、一緒に笑い、そして、お別れしました。
病を持つ人は、きっと、誰かに、
「だいじょうぶ」をいってもらいたくて
病院にくるのかもしれません。
「だいじょうぶ」のもつ力。
どんな薬もかなわない、治癒力を引き出す、魔法のことば。
これからも、「だいじょうぶ」を言える人間でありたい。
読んだときの気分次第では、思わず泣けてしまう絵本・・
いとうひろしさんの「だいじょうぶ だいじょうぶ」。