食べることは生きること | The Sence of Wonder

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呼吸器医として、喘息・結核の診療の傍ら、卒煙支援もしています。
二児の母として、妻として、医師として・・・
日常のほんのちょっとした Sense of wonder を発信しています。

雲ひとつない青空。暖かい日が続いていますね。

桜もすっかり満開となり、先日歩いた野の道には

つくし、にりんそう、すみれなど

たくさん顔を見せてくれていました。




街角には春ならではの美味しいものがたくさん。

春きゃべつ、せり、そらまめ、新たまねぎ、

たらの芽、筍、浅利、さわら・・・。




「食べることは生きること」

森のイスキアの佐藤初女さんの言葉です。




父も母も、食べるの大好き人間で、

美味しく食べるためには、時間も手間も惜しまない。

わたしも小さいときから、旬のものを旬のときに、

食材を美味しく食べる幸せに恵まれてきました。

それはそのまま、愛情だったと思います。




食べる事が好きだと、お料理がしたくなる。

だから、私は出来栄えはともかくとして、料理が好きです。




大学に入って最初の一年間は下宿暮らしでした。

その寮母さんが、なんとも料理が下手で・・。

ハンバーグなど硬くて歯が立たないくらい(笑)




何よりそれがつらくて(?)

クラスメイトで同じ下宿だった友人と

一年後には一緒に部屋を借り、下宿を脱出。

卒業するまで、日々の食事はわたしが、

後片付けとお菓子づくりは友人が担当でした。

毎日が楽しい食卓で、素晴らしい思い出です。




結婚して、子どもが生まれて・・

また、大切な人と共に食事をする幸せが戻ってきました。




我が家の食事は、ご飯、お味噌汁が基本で、

和食のメニューがやや多め。



私のバイブルは、学生時代からずっと、

土井 勝「日本料理全書」です。


女医・ゆきみんと先生の診察室から
あちこちに料理のしみがついたり、

破れたり、水にぬれてグニャグニャだったり。

後ろを見ると、昭和52年第一刷、平成222刷とあります。

平成2年といえば、私が大学に入った、まさにその年。

思い起こせば、一人暮らしを始めるときに、

母が贈ってくれたのでした。




これを見ながら料理を作ってきた日々を想うと

私の人生そのもの、なんだか感慨深いものがあります。

本当に、食べることは、生きることだなって・・。




先日、土井勝さんの息子さんである 土井善晴さんの

「週刊 わが家で和食」を書店で見つけました。

一品一品、丁寧でわかりやすい解説。

さっそく一品作ってみましたが、なかなか好評。

これからは、息子さんの方にもお世話になりそうな予感です。


女医・ゆきみんと先生の診察室から

毎日の献立を考えるのは、大変なときもあるけれど

冷蔵庫を開けて、家族の顔を思い浮かべながら、

「今晩、何にしようかな~」と思う時間は

私のかけがえのない、大切なひとときです。




さてっと、今日は、なんにしようかな・・・。




私の大好きな歌。「ごはんだよ~」と一緒に歌ってください

「夕方のおかあさん」 サトウハチロー 作詞 中田義直 作曲



http://www13.big.or.jp/~sparrow/MIDI-yugatanookasan.html