友人が市議会選挙に出馬した




この友人、正直変わり者



同時期に小学校のPTA役員をしてたときのこと



時はコロナ真っ只中

人が多く集まるところで

マスクを外して現れた



私も彼も当時PTA副会長

来校者にマスクの着用をお願いしてる中

お願いしてる立場の方がマスクを外す




いや、いや。

あり得ないでしょ




もちろん、議論しましたよ。




ところが議論、彼の大好物

話せば話すほどイキイキしてくる。

エサを与えてるようなもんなのよ。で、当時の私は自分の正しいを振り回す困ったちゃんでしたしね




「人が多く集まるからこそ、みんなが考えるキッカケになるんだよ~」

「子どもたちのために、大人が積極的にマスクをはずしていこーぜ」



言いたいことはよくわかる。

私も子どもたちはコロナの犠牲者だなって思ってる




ってことで

学校側から注意されたらマスクをしましょう

ってことで話を終了したんだったかな…

内心はPTA役員が学校に迷惑かけんじゃねーよ。

こんちくしょー。わからず屋ーって思ってたけどね~笑




まぁ、周りから見たら異端児ですよ




そんな私が彼の別の一面を見るきっかけになったのは不登校支援を立ち上げたとき




そのときに

彼が無償提供をしている放課後の子どもの居場所に何度かお邪魔させていただきました。




彼の子どもに接する態度がね

本当フラット

縦の関係じゃなくて横の関係

だから、子どもも安心して過ごせるんだと思う




威張ってなくて

しかも変わり者

なかなか、こんな大人周りにいないよ~




子どもたちにとってそこはなくてはならない場所




学校で落ち込んだとき

家に帰る前に自分を立ち直らせる場所であり

ワイワイ、ガヤガヤ過ごす場所でもあり

給水所のように立ち寄る場所でもある




そこは、子どもへの愛で溢れている




子どもに明るい未来を作ってあげたい

自然とそう思うようになったんでしょう





とは言え、大人から見たら異端児




異端児の言動は不安をあおる

コロナも一緒

わからないから怖いんだよね




私も彼をよく知る前は

ただの変わり者にしか見えてなかったし

子どもを洗脳する怪しいやつだと思ってたてへぺろ




今はね、

家庭の中で「あの人、あんなこと言ってたよ。どう思う?」っ話し合いの材料になる有り難い存在です



いいとか悪いじゃなくて

価値観の違いを考える

生きていく上で大切なことを学んでいます




そんな彼

昨日、残念ながら落選しました




無所属と異端児の壁は高かった…

あれ?異端児関係ないかな口笛




私も選挙活動に参加して
ウグイスデビューもしましたし



ビラ配り
旗持ち
ポスター貼り等々…
大活躍しましたよ。
自慢したいだけ。笑



彼は専業主夫を3年やってた時期があって
家事をやっても認めてもらえない孤独感
世間との疎外感
身をもって経験しています


赤ちゃんが寝てるであろう時間帯の街宣車のアナウンスをやめたり気配りもできる男です



そんな彼が子どもに明るい未来を届けたい
そう思って活動しはじめた訳ですが



残念ながら、子育て世帯の方たちの方が
高齢者の方よりもチラシを受け取っていただけませんでした。



以前の私もそんな1人



街宣車は子どもの昼寝を邪魔するうるさいもの
買い物に寄っただけなのにチラシを配られるなんて迷惑
選挙に行ったって何も変わらない
私の一票なんて意味がない
相手のこと知らないのに投票できない



そう思って選挙は行ってませんでした。


そんな私に彼は言います


それだけ、子育て世代に余裕がないってこと
未来に希望が持てないってこと
その今を変えるのは選挙しかない。



そんな彼が落選して
ボランティアに申し訳ないって頭を下げるんです。


ビラ配りだって断られて苦しかったでしょ
雨風で寒いなか立ってるのも辛かったでしょ
自分のお金も時間も使って俺のために…
って泣くんです

そして、子どもたちに申し訳ない
って泣くんです



なので、この場を使って想いを届けます



あ~
こんな熱い人の応援させてもらって

しあわせだった~

本当、それしかない。



だから
今はたっぷり、じっくり悔しさを噛み締めて
私たちのためじゃなくて、自分の心に寄り添って欲しい。

想いはみんな一緒だよ

ボランティアスタッフとの出逢いにも感謝
みんなで作り上げていく共同体感覚。これもしあわせな時間でした。


貴重な経験をさせてもらってありがとうございました。






最後までお読みいただきありがとうございます😊