時は
平成23年6月20日丑三つ時・・・
丸石藩本牧村の代官冨田雪丸左衛門の屋敷・・・
座敷に二人の男の影
一人は主の雪丸左衛門
そして
今一人は
本牧村名主のエンペラー之助
腕を組み、眉間に皺を寄せて
難しげな表情の雪丸左衛門・・・・ポツリと一言・・・
「何故じゃ?」
これまた、畳に両手を付き
眉間に皺をよせ俯くエンペラー之助・・・
「申し訳ござりませぬ・・・ゥゥ・・・」
暫くの沈黙の後に・・・
雪丸左衛門「お主のせいではない・・・」
「平坦路では、あれだけ気持よく変速したではないか?」
エンペラー之助「そのような、お言葉勿体のうございます・・・」
雪丸左衛門「しかし、何故であろう?」
「グッと力を入れて踏んでいる時のみ変速しないとは・・・?」
エンペラー之助「本当でございますナ」
「我ながら不思議でございます・・・」
「変速できずに、止まって手で回すといとも簡単に・・・」
雪丸左衛門「解せぬなァ~」
二人を再び沈黙が包んでゆく・・・
しばしの沈黙を破り
エンペラー之助「雪丸左衛門様、わたくし小耳に挟んだ事がございます・・・」
雪丸左衛門「何じゃ?申してみイ」
エンペラー之助「丸石藩からそう遠くない所に「彩の国」という所がございます」
雪丸左衛門「その「彩の国」が如何いたしたのじゃ?」
エンペラー之助「その国に「銀輪庵」という庵を構えるこの道の達人がおりまする」
雪丸左衛門「銀輪庵とな、わしも良く知っておるぞ」
「お主のパーツの一部や組み立てのアドバイスを頂いた事があるのじゃ」
エンペラー之助「それなら話が早いでございます」
「その御方のHPで、此の様な原因はチェーンでは無いかと・・・」
雪丸左衛門「何?チェーンとな!」
エンペラー之助「私目もそうでございますが、HGチェーンはしなやか過ぎるのかと・・・」
はたと手をたたき
「そうか!そうであったか!なる程・・・」
「さすが銀輪庵様じゃ!」
と喜んだのもつかの間・・・むっつり黙りこんでしまった雪丸左衛門・・・
吐き出すように一言
「また金か・・・・・・」
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