一週間ほど前、被災地に行く。
3月と4月に行こうという話があったのだけれど、
頓挫してしまい、その後、二の足を踏んでしまっていた。
結局、なんだかんだと言い訳を自分でしていたんだと思う。
なので、やっと行けたという感じ。
そして、今頃・・・という気持ちもあった。
けれど、実際に被災地を見てみると、
まだまだ、これからも出来る事が沢山あるという実感。
知人に教えてもらった「遠野まごころネット」を通じて
岩手県釜石市箱崎半島で個人宅の掃除、片付けをする。
家の一階は津波でグチャグチャになっており、
ご夫婦二人では手を付けられない状態。
棚、冷蔵庫、ベッド、食器、食材、雑貨など家の中にあった物。
割れたガラス、泥、砂利、かなり大きな石、家の中には無かった物。
無秩序に散らばっている物を片づけるのは、
それだけでも時間がかかるのだけれど、
それらを片づけながら、例えば写真や通帳、手紙、表彰状など、
必要そうなものを取捨選択しながら進めていく。
基本的には全て処分してという家主の意向もあったのだけれど、
むやみやたらに雑に物を扱う事はできない。
泥まみれの物も、家主にとっては思い出の物であったり、
大切な生活用品であったのだから。
となると、否応なく時間がかかる。
そして、人手もいる。
こういう作業にはボランティアが必要なんだ。
そして、まだまだ需要もある。
私たちの作業を見て、「うちもやってほしい」という声もあった。
「近所でお婆ちゃんが一人で畳を出そうとしている」という情報が入り、
急遽、数名が手伝いに走った。
私が参加した日は、数か所の地域で個人宅の掃除があり、
それ以外にも、田んぼの瓦礫撤去をしているチームもあった。
本当に、やらないといけないことは、まだまだ沢山ある。
「なんで、もっと早く来なかったんだろう」と思ったけれど、
「いや、これからも来てやれることをしよう」という思いになった。