インタビューって  2 | 中村由紀オフィシャルブログ Powered by Ameba

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今週、番組放送では歌手の方へのインタビューなし。

JALツアーズやコーナンの方にお話を伺ったり・・・でしたね。
番組では様々なジャンルの方にインタビューをします。

そういう意味では様々な方々にお会いすることができます。
この仕事の魅力でもあり、難しいところ・・・ですかね。

最近、インタビューについて考えていたら、
初体験を思い出しました。


私のスタジオでのインタビュー初体験のお相手は?!
久石譲さんでした。

当時、NHK大阪放送局制作の朝ドラ「ぴあの」の音楽を担当されていたので
ドラマ部門から紹介して欲しいという話がありました。

それまでスタジオで一人でお喋りをし続けるしかしたことがなかったので
どうしよう・・・・・で頭がいっぱいでした。

とにかく、資料室にある久石さんのCDを聞きまくり~。
当時はインターネットで調べることもできず、
CDの解説を読むことで予備知識を入れようとの魂胆・・・

ご本人のCDは勿論、北野映画や多数の映画音楽など
CDは何十枚もあったと思います。

映画もレンタルビデオで(当時はDVDではなかった・・)借りて観ました。

そして、緊張してむかえた初インタビュー。

勿論、聞きまくったCDの全ての話は出来ませんし、
話の中心は「ぴあの」の音楽についてです。

けれど、観た映画とその音楽の感想を久石さんに伝えた時に、
表情を和らげ答えて下さった瞬間、
スタジオの空気が、ふわっと変わり、
インタビューが進んだのを覚えています。

何時間もかけての準備で、
ほんの15分ほどのインタビューです。

しかも、そのインタビューの内容は殆ど覚えていないし、
多分、思いっきり初心者マークの拙いものだったと思います。

ですが、インタビューにむけての下準備と本番って、
こういう感じなんだなぁ・・・おぼろげに感じました。

私が所属する事務所を作った日本初のフリーアナウンサー高橋圭三氏は
「虫眼鏡で調べて、望遠鏡で喋る」という言葉を残しています。
これはインタビューだけではなく仕事に対する姿勢を語っているもの。

久石さんの時のように、CDを全部聞くのは難しいのですが、
この姿勢は忘れてはならん・・・・

と、改めて気持ちを引き締めましたっ