涼しい中、本を読んで過ごす

吉田修一著「さよなら渓谷」
まず、本の装丁が好き

透ける紙のカバーで、なんやら緑の木々が見える、、
カバーを外すと、美しい渓谷の写真

美しい渓谷の写真を、そのままではなく、
空かし、暈して見せているのは、
小説の話を、少し連想させる、、、
吉田修一さんの小説も好きで、よく読んでいます

登場人物を優しい目で描く作家だなぁ、、、
今回の「さよなら渓谷」には罪を犯した人が登場
でも、その人物を、愛ある視線で見つめながら読むことができる、、、
もちろん、罪を犯す事を認めるのではなく、
その後、人はどのように生きていくのか、、、というのを考えさせられた。
そして、被害者も、どのように許すのか、、、、
事件物やサスペンスを読むと、
読後に、やるせなかったり、ささくれたり、悲しい気持ちになる事が多い

けれど、吉田修一さんの、この作品は、
大佛次郎賞を受賞した「悪人」も、そうでしたが、
幸せ感と、光を感じ、感動することができますよっ
