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ツレさんはわたしと違って、めったにものをなくさない。

無造作に詰め込んだように見えるクローゼットの中も、何がどこにあるか覚えているらしい。そんなツレさんが、何かものをなくして慌てるわたしに言う。

 

「ぜったいあるよ!」

「上着のポケットの中みた?」

「カバンに入りっぱなしじゃない?」

「もう一回、ちゃんと見直してみたら?」

 

ツレさんの言葉通りにすれば、探しものが見つかる…なぜだろう。

 

焦ると視界が狭くなる。そんな経験を何度もして、わかっているつもりなのに。

今日もまた…おかしいなあ、どうして出てこないんだろう。

 

なにかをなくしては探し続けるわたしの人生で、これだけはぜったいなくしたくないもの。

それはツレさんの、「ぜったいあるよ!」のひと言なんだ。

 

 

 

 

ユッコこと岡田有希子さんのエッセイ集「瞳はヒミツ色」によると、彼女の〝自分の部屋〟は3つあったといいます。事務所の社長宅、名古屋の実家、地方に行ったときのホテル。

どの部屋もきっと、散らかしてなにかをなくすこともないほど、過ごした時間は短かったのでしょうね…。

photo by yukikostarlight