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世の中には二種類の人間がいるといいます。
ものを落とすそそっかしい人と、ものを拾う親切な人。
先日の夕方。ツレさんのエコバッグを借りて、近所の食品スーパーまで晩酌のつまみを買いに行きました。
ついこの間まで真っ暗だった午後5時、まだ白い空に満月が煌々と浮かんでいて。思わず自転車を止めてスマホを向けました。
2割引のお惣菜を首尾よく数点ゲットし、会計を済ませたところで気が付いたのです。持ってきたはずのエコバッグが、無い。どこにもナイ!
仕方なく買ったものをむき出しで抱え、駐輪場まで歩きます。
おかしいな、なんで無いの?
玄関で靴紐を結んだとき、置いて来ちゃったとか?
月を撮ろうと、スマホを取り出したときに落ちちゃった?
それとも店の中で自転車の鍵を落として、屈んで拾ったとき?
すっかり陽も落ち、真っ暗な道を寒風に吹かれて帰りました。月の写真を撮った辺りを見回せば、道端に落ちてるアレはもしかして…でかい落葉にがっかりして。
来た道をじっくり探しても、玄関にもどこにも見当たらず。
帰ってすぐツレさんに謝りました、「さきほど借りたエコバッグを失くしてしまいました、ごめんなさい!」
「どうせテキトーにポケットに突っ込んだんでしょ」ツレさん呆れつつ「別にいいよ、また買えばいいんだし」
数百円出せば買えるエコバッグ。でもわたしは値段よりも、紛失したこと自体が大ショックで…そんなにぼんやりしてたなんて!
一縷の望みにもう一度、来た道を自転車でスーパーまで引き返し、店員さんや駐輪場にいた警備のおじさんにも聞きましたが見つからず。
また寒風の中をしょんぼり帰宅、実に寂しい晩酌タイムに。
ツレさんが言いました。
「もし親切な誰かが拾ってくれてたら、分かりやすいところに置いてくれてるんじゃない?自分だったらそうするし。明るくなってから、もう一回探してみたら?」
朝が来て、今度は歩いて昨日の道をたどります。
するとスーパーのすぐ手前、歩道に設置された消火器の赤い箱の上に、探していたエコバッグが置いてありました!
拾ってくれた親切な人、どうもありがとうございます…!
【事件の顛末】
エコバッグをポケットにテキトーに突っ込んだまま自転車で移動、振動で路上に落ちたのに気付かなかった
【再発防止策】
入れたものを落としにくいと思われる、ズボンの前ポケットに深く納めてから移動することを徹底する
その翌日。全く別の場所で、歩道の植え込みの上に違うエコバッグが置かれているのを見かけました。そそっかしい人と親切な人は、ほかにもいるんですね…。
ユッコこと岡田有希子さんが、多忙に紛れて心の鍵を落としてしまったのなら。
それを拾ってくれる人がいれば…街角で見た張り紙に、そんなことを妄想しました。
photo by yukikostarlight