数多くのブログのなかから、当ブログをご訪問いただき誠にありがとうございます。

太字は過去記事へのリンクです。もしよろしければ、ご覧になってください。

 

暑くもなく寒くもない、とっても貴重な朝。

これは走っておかなくちゃ、急いでシューズの紐を結ぶ。

 

連休明けの午前8時、駅前の歩道。

学校へ急ぐ制服姿の中高生たちと、次々にすれ違う。

疲れた中高年たちにはない、友と語らう笑顔が眩しい。

 

朝の通学風景、それはいつの時代だって変わらない。

そう思ってたんだけど。

 

栗色の髪をおさげにした女子は、並んで歩く男子と同じ制服のスラックスを、ひとり履いていて。

青空の下、ひとり傘を広げている子は、にっくき紫外線と懸命に戦っているのだろう。

 

ああ、いまはあの頃とは違うんだ。

ひとり、ひとと違ってたっていいんだ。

 

しぶとく残る、昭和の同調圧力。

それに抗う、令和の多様性。

変わらないはずの朝の風景は、ほんのすこしだけ変わっていた。

 

 

 

女子の制服にスラックスが選べるようになったのは、ユッコこと岡田有希子さんがいなくなった1990年代以降といいます。名古屋襟のセーラー服で中学時代を過ごしたユッコさんは、隔世の感で空の下を見ているのでしょう。

photo by yukikostarlight