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名古屋襟(なごやえり)。
主に名古屋やその周辺の学校で用いられる、セーラー服の特徴を指す。
関東など他の地域との大きな違いは、襟の大きさ。
胸まで伸びた襟は肩幅が広く、切れ込みも深いので胸当てが大きい。
ユッコこと岡田有希子さんが、佐藤佳代として過ごした名古屋での中学時代。制服は大きな白い襟のセーラー服でした。
母親の孝子さんは、中学に入って着るセーラー服をとても喜んでいたという、娘の姿を短歌に残していました。
制服の衿(えり)の白さよ少女子(おとめご)の清き心に幸多かれと
NHKでかつて日曜昼に放送されていたドラマ「中学生日記」は、名古屋放送局が制作していました。
出演者の中学生は地元名古屋の中学に通う生徒たち、通称「日記生」。ユッコさんは中学2年の終わりから高校1年の始めにかけて、日記生をしていたのだそうです。
その条件は、自宅から名古屋放送局まで公共交通機関で40分以内に来れること。学校を終えた彼女は、架空の「名古屋市立名北中学校」に通っていたのです。白い名古屋襟の制服姿で。
全国放送だった「中学生日記」を、中学の頃よく視てました。わたしの中でセーラー服といえば、ここで女子生徒が着ていた制服の白い襟が印象深いです。それを名古屋襟と称するのも、後の岡田有希子さんが本名で出ていたのも、当時は知りませんでしたが…。
時代は変わり、愛知県の公立中ではジェンダーレス化で、制服をブレザー型に変更する学校が増えているのだとか。止むを得ない流れだと思います。
だけどユッコさんが通っていた中学校の制服は、令和6年の現在も懐かしき昭和のままらしい。
ユッコさん、そして彼女がいた時代。その面影は、いまを生きる少女たちの白い襟に、なお残っていました。
名古屋襟の女生徒を描いてみました。
あくまでわたしのイメージであり、実在の制服とは無関係です。
illustrated by yukikostarlight