数多くのブログのなかから、当ブログをご訪問いただき誠にありがとうございます。
太字は過去記事へのリンクです。もしよろしければ、ご覧になってください。
最近見たNHKニュースによると、企業の間でアルムナイといわれる、退職した元社員を再び採用する動きが広がっているらしい。
アルムナイ(Alumni)は英語で卒業生を意味する、という。
この言葉、わたしにはちょっぴりほろ苦い。
社会人になりたての頃。金融機関に勤めていた大学時代の先輩に勧められ、生まれて初めてクレジットカードを作った。
それは使った分の一部が現役学生の支援に充てられる、われらが母校・難関大との提携カード。表面にはNankan Universityの文字が誇らしげに、その下には小さくAlumniと書かれていて。
銀色のそのカードを手にした時、23歳のわたしは思った。
アル…ムニ?ああ、アルミのことネ。
そう、あの1円玉のアルミと勘違いしたのだ。いずれはゴールド、プラチナに…などと、夢を膨らませながら。
もうネ、アホ丸出しだったヨ。
それから、あっという間に三十余年。
気付けばもう役職定年、勤め先からの卒業も近付いて。
Alumni…アルムナイと読むんだっけ、有ル夢無イ。
退職した元社員を再び採用って、要するに出戻りのことでは…?
そんな身モ蓋モ無イことを、55歳のわたしは思った。
ユッコこと岡田有希子さんが、もしいまも空の下にいたなら。
子供を育て上げ、美しく歳を重ねた姿を見せてくれたかもしれない。
あの頃を駆け抜けた荻野目洋子さんのご活躍にふと浮かぶ、叶わない夢。
photo by yukikostarlight