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なんとか取れた短い夏休み、北海道は函館を歩く計画を立てるわたし。

 たのしい旅はいい居酒屋から。観光地にあって常連客で賑わう、酒飲みの理想郷を探し求めて。

 

思い定めた一軒は、平日でも予約必須という。グルメサイトの力を借りなくたって客が集まるのだろう、ネット予約のボタンがない。

長距離通話は高く付くが、背に腹は変えられぬ。開店前の頃合いで電話をかけた。「お店の予約をしたいんですが、明後日の午後7時から取れますか?」

 

受話器の向こうのオバさんの声は、くぐもって聞き取りにくい。

「は?朝7時ですか?午後1時ですか?」

なに言ってんの?少々イラッとしたわたし、ゆっくり言い直す。

「いいえ、じゅうくじ ですっ」

「は?ウチは18時までですよ!こちらパークゴルフ場ですが?」

そこで初めて気付いた。市外局番をひとつ押し間違え、全然違う街へかけていたことに。

 

深呼吸して、もう一度トライ。電話に出たお兄さんの返事は非情だった。

「その日はもう、一日中埋まってるんです…ご来店時に席が空けばご案内、ということで」

はい分かりました、おとなしく開店時間に並びます。とほほ。

長距離電話で間違い電話、なんとモッタイナイことを…それに予約も取れないとは、もう溜息しか出ないや。

 

 

〜〜〜〜〜

読者のみなさま、今年からNTTが「長距離通話」を廃止したのをご存知でした?

固定電話の需要縮小を背景に、莫大な費用がかかる設備更新を止め、IP電話に切り替えたのだそうで。

新料金は全国一律で、3分ごとに9.35円。

そんなこと、ぜんぜん知らなかったわたし。

だけどこれって、世間でさほど話題にならなかったような…。

 

 

 

 

情報通信白書によると、インターネットの起源は、米国で始まったパケット通信のネットワークといいますユッコこと岡田有希子さんが生まれた、1967年のことでした。

そして彼女がレコードデビューした1984年に、東大・東工大・慶大の3校を結んだネットワークが、日本でのインターネットの端緒だそうです。

そこから40年を経て、ついに固定電話もネットで結ばれ…過ぎ去った年月と変化に、18歳のままのユッコさんもびっくりしてるんじゃないかな。

 

平成の始め、旅先の公衆電話で受話器を置けずに、テレホンカードが何枚も羽ばたいていった…

そんな苦い記憶、わたしだけじゃないですよね?

photo by yukikostarlight