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晴天に恵まれ過ぎな午後、ツレさんと街を歩いてたら。

学生さんかな?店先で数人の男女が弦楽器を奏でていて。

小柄な女性が、大きなコントラバスを楽しげに弾いていた。

 

舗道に響く、美しい生演奏。素敵だけど、立ち止まって耳を傾ける人はいない。彼らの前には十脚ほどのパイプ椅子が並べられていたけど、座って聴いていたのは一人だけ。

 

わたしたちもそのまま通り過ぎ、ツレさんにつぶやく。

「暑いなか頑張って、これじゃめげちゃうよね…たった一人でも目の前で聴いてくれてれば、張り合いもあるだろうけど」

 

するとツレさんから返ってきたのは。

「座ってた人?あれはサクラだよ、決まってるじゃん」

 へ?そうなの?

「あいかわらずピュアッピュアねぇ〜」

 

そういえば先日、旅立つわが子を見送る際に先生が言っていた。

「校長と教頭が揃って挨拶するはずが、急な用事で二人とも空港に来れなくなってしまいまして」

それもツレさんに言わせれば「そんなん方便だよ、数人の生徒のためにわざわざ来やしないって」

 へ?そうなの?

「たぶん毎回、同じ事言ってるね」

 

バブル華やかりし頃。学生だったわたしがバイトしていたレストランは、ショータイムが名物だった。

その日の客の中から、ジャグリングに参加する人を募って。初めて挑戦する客のパフォーマンスが、運良く成功して拍手喝采。

それを2回見るまで、その客がサクラだと気づかなかったっけ。

 

そんなわたしが見かけた、真夏のサクラ。

…それは街角で、一人ひっそり咲いてゐたんだ。

 

 

〝♪どんなことがあったって 次の夏もあなたと一緒に〟

19の夏を迎えられなかった、ユッコこと岡田有希子さん。さよなら・夏休み」の一節が切なく胸に迫るけれど、日本の夏はとっても暑い!…こんな駄文を書いてしまうほどに。

photo by yukikostarlight