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いつものランニングコースの途中に、煉瓦畳の歩道がある。
道端の植え込みは、いま紫陽花が美しい。
まだ人影もまばらな、雨上がりの朝のこと。
道沿いに建つ中高一貫校の古びた校舎に掲げられた、大きな垂れ幕が目に入った。
卒業生が、パリ五輪の日本代表に選ばれたという。
誇らしげに大書された名前には、見覚えがあった。
その名前と「〜大会優勝」といった快挙。数年前まで、それはこの校門脇に何度も掲げられていた。
その子が中一の頃から卒業まで…この学校に通っていた間、ずっと。
わたしは煉瓦畳の歩道を走りながら、学年が上がっていくアスリートの成長を見ていたのだった。
年を追うごとに、順風満帆に実績を重ねているように見えたけれど。
実際は、記録が伸びずスランプに苦しんだ時期もあったらしい。
夢見た五輪出場は同世代に先を越され、悔しい思いもしたという。
それでも諦めずに限界に挑み続け、今回ついに、大輪の花を咲かせた。
その子をずっと見守ってきた学校の喜びが、大きな垂れ幕から伝わってくるようだ。
「卒業生」の文字に、過ぎ去った年月への寂しさをちょっぴり感じてしまうけど。
この夏、その子が夢の大舞台で悔いなく戦えるよう、心から祈りたい。
ユッコこと岡田有希子さんが高一の一学期の間だけ在籍していた難関校・名古屋市立向陽高校。
ある学校紹介サイトは出身者の欄に、ノーベル賞の益川さんの次にユッコさんの名前を載せていました。
高一の一学期、たぶん彼女が人生で一番希望に溢れていた時期。学校側もそれを解ってくれているように思えて、単純に嬉しかったのです。
photo by yukikostarlight