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この間、卒業試験が終わりました

結果はどうでるかまだわからないけど、もうすぐ卒業なんだなあってことを実感してしまいました

 

でもちょっと前まで学校にあまり行けなくて、最近出席日数を増やそうとガンバリの毎日なんです

 

で、ここのとこ毎日学校へ通ってるんだけど、今になって毎日行ってるなんて、何だかちょっと変ですね

 

今思うと私のホントの意味の学校生活は、高1の2学期までだったかなって気がします

 

 

親愛なる、ユッコこと岡田有希子さん。

「近代映画」1986年4月号に掲載された、あなたが頬づえをついている写真に添えられた文章を読みました。

この年の3月3日に、堀越学園を卒業したあなた。

アイドル歌手が学校生活を振り返って綴った、これ以上に寂しい言葉をわたしは知りません。

 

芸能界へ行く夢を叶え、わずか一学期の間だけ過ごした名古屋・向陽高校での日々。

サッカー部のマネージャーになって、友達とおしゃべりしながら部室を掃除したり、試合の時にはユニフォームを洗濯したり。5月には体育祭、きっとクラスで盛り上がったのでしょう。短いながらも、高校生活を謳歌していたのですよね。

 

お母さんに「やっぱり中学とは違うよ。授業が面白い」と話していたあなたは、それでも〝ホントの意味の学校生活〟の充実した日々を打ち切って、東京へ向かった。

 

もしあなたが岡田有希子にならずに、佐藤佳代のままだったなら。

この広い空の下のどこかで、ずっと微笑みをたやさず過ごせたのかもしれない。

そして、わたしたちはあなたのことを知らないまま、あの時代を過ごしたことでしょう。

でもあなたは自分の意思で、もうひとつの道を選びました。

そしてその道はあなたにとって、どこまでも続く長い道では、なかったのですね。

 

〝ホントの意味の学校生活〟のなかに満ち溢れていたはずの、夢や希望はどこへ行ってしまったのだろう。頬づえをついてこちらを見つめる、あなたの寂しげな瞳の裏には、そんな思いがあったのでしょうか。

 

でもね、ユッコさん。

 

あなたが選んだ道は。

あなたの輝く笑顔は。

あなたがのこしたうたは。

たくさんのファンに、夢や希望を与えてくれたのですよ。

それは三十数年も遅れてきたわたしにさえ届くほどに大きくて、素敵な。

 

いま空の上のどこかで、きっと穏やかに過ごしているはずのあなたへ、感謝を込めて贈りたい…

ありがとう、ユッコさん。

 

photo by yukikostarlight