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海沿いの街にできた、小さな宿に集って飲もう。そんな誘いを受けた。

旅先で出会い、意気投合した仲間たちとの腐れ縁はもう30年になる。

キャンプを共にした仲間と宿で一泊二日とは、つくづく歳を取ったものだ。

 

今回は声を掛けてくれた幹事役が、みんなの行きの新幹線の切符を手配してくれた。

早割とかSuicaに紐付けとか、よくわからないけど紙の切符じゃないのはちょっと寂しいな。

それはともかく。6人掛けの座席を向かい合わせての、大人の遠足がいまから楽しみだ。

 

あ、帰りの切符は自分で取らなきゃならないのか。そう気付いたのがつい先日。

幹事役は日曜の明るいうちに帰宅したいと、昼過ぎの便をおトクな早割で予約済みだという。

 

新幹線ヘビーユーザーの彼は「貯めたJREポイントでグリーン車にアップグレードしてます」…ってなんじゃそりゃ。

行きはみんなで仲良く。帰りはポイント長者がおトクでラクに、そうでない者はそれなりに。

大人の遠足はドライでシビアだ。

 

新幹線の早割は、出発日の2週間前までなら3割引にもなるという。

そういうことは早く教えてよ、もう帰りの日まで2週間切ってしまったではないか。

みんな成り行き任せ、新幹線の適当な便で帰るっていうんだけど。

 

ビンボー性なわたしはつい、こう思ってしまったのだ。

初めて訪ねる海沿いの街。せっかくだから帰りを夜行バスにして、浮いたおカネで最後に軽くノミタイナ、ナンテ。

そして酔った勢いで、予約サイトで22時発の便をポチってしまった。

 

職場で話したらこう言われた。

「ワタシはもう、そういうシンドイ旅は20代で卒業しました」

「月曜は朝から出番ですよね、仕事中に居眠りなんかしたらコロしますよ」

 

確かに55歳のわたしには、昔と違って9時間の夜行バスはシンドイかもしれない。

翌朝からの勤務中に、居眠りしてコロされるかもしれない。

 家に帰るまでが大人の遠足。楽しい旅の翌日は、とっても長い一日になりそうだ。

 

 

 

ユッコこと岡田有希子さんがコンサートで全国を駆け巡った頃、80年代半ばの日本は今よりずっと広かった。

シンドくないはずなかったと思います、さすがに夜行列車やバスでの移動はなかったでしょうが。

photo by yukikostarlight