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ツレさんに誘われ、映画「青春18×2  君へと続く道」を観た。

2006年の台湾、そして2024年の日本を舞台に展開するラブストーリー。

 

18年前の台湾。

高校卒業間近な18歳の彼は、日本から来たバックパッカーと出会う。天真爛漫で、大好きな絵を描くことにひたむきな4つ歳上の彼女に、恋心を抱く彼。二人の距離が縮まった頃、彼女は突然帰国してしまう。

〝お互いに夢を叶えたら、また会おう〟そんな約束を残して。


現在の日本。

人生につまずいた36歳の彼が、蘇る初恋の記憶とともに彼女が生まれ育った街を目指して、鈍行列車で旅に出た。いくつかの出会いを経た彼が辿り着いた場所で知る、18年前の本当の彼女の想い…。

 

映画が終わったあと。22歳と34歳、主演二人の舞台挨拶があった。

軽快とはいいがたいやりとり。率直に思ったのは、台湾の俳優が語る言葉が、通訳なしには伝わらないもどかしさ。日本と台湾、それぞれのスタッフが一体になって物語を紡ぐことは簡単ではなかったろう。

 

「言葉が通じないってこんなに凄いことなんだと肌で感じた」。

1986年生まれの監督は、そう語ったという。言葉が通じないことでみんなが知ろうとする、能動的に動く瞬間が増えたように感じた、人間の本質に出会えたと。

台湾出身の祖父をもつ監督は、かの地での映画製作をずっと熱望していたという。また、劇中に登場する数々の美しい絵画は、すべて彼の実姉が描いたのだそうだ。

 

そして。

「絵を描くのが大好き」「実姉」「18歳」「1986年」…拾い集めた言葉たちはわたしの脳裏に、ユッコこと岡田有希子さんの在りし日の姿を描かせた。


彼女にとって、人生のすべてだった〝青春18〟…いつのまにか、わたしはその×2どころか×3をも越えて生きている。

 

4度目の青春18に至るまで、あと17年。わたしはさて、どう生き抜いていこうか。

〝君へと続く道〟は、まだまだ先が見えないんだ。

 

 

 

全国の鈍行列車に乗り放題の「青春18きっぷ」。旧国鉄が最初に発売したのは1982年春、当初の名称は「青春18のびのびきっぷ」でした。

当時は18歳しか利用できないのか?との問い合わせが多数寄せられたといいます。

青春は18歳だけのものじゃない。×2、×3、そして×4…のびのび延びるのです。

text by yukikostarlight