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このブログを日頃読んで下さっているみなさまは、すでにお気付きと思いますが。

わたしは身に付けるものに、おカネをかけてません

 

腕時計や靴は他人から目立つし、価値がわかる。初対面でも「いいモノ→裕福→信用できる」イメージを持ってくれる。なるべくいい靴を履き、いつも綺麗に磨いておく…営業マンだったかつてのわたしは、それを当然のようにしていたのです。

 

でもいまのわたし、普段履きの靴を選ぶ基準は「サイズが合い、防水性能がある安いモノ」。

足先が濡れて冷えたらテンションが一気に下がるから、雨でも靴下が濡れない靴じゃなきゃダメ絶対。シルエットやデザインは二の次、サイズが自分に合うかどうかが命。

そして一度買った靴は、雨で靴下が濡れるほどくたびれるまで履き潰す。

 

そう、わたしはまさにこの頃、靴を一足履き潰しつつあったのです。甲部分の皮が劣化し裂けてきて、さすがに買い替えなけりゃと思うまで。

 

休日の午後、自転車で1時間ほどの場所にあるラーメンを食べた帰り。

通りに面した大きな靴店の店頭に並ぶ、「完全閉店」の文字がたまたま目に入りました。しかもその日は、まさにその閉店日。わたしは導かれるように自転車を止めました。

 

冬の陽も傾きつつある頃。目ぼしい商品はとうに売れたろう、がらんとした店の床に長い影が延びています。ふたりの店員が手持ち無沙汰に立っていました。

値付けに「全品半額」など期待するもそんなことなく。売り尽くしにしては高いなあ、サイズがあう靴も見当たらないなあ、そろそろ撤収かなあ…と思ったところで、その一足と出会ったのです。履けばあつらえたようにサイズが合う、防水で安いモノが、さらに20%OFF。

 

そういうわけで、わたしの新しい足元が決まりました。この靴を次に買い換えようと思うまでの間に、いったいどんな風景を見るのだろう。

家に帰ってよく見たら「※完全防水ではありません」なんて書いてあるけど気にしない。もし土砂降りに遭ったなら、雨宿りすればいいのです。

 

 

photo by yukikostarlight

 

ユッコこと岡田有希子さん、足のサイズは23センチだったそうです

そのちいさな足跡が、どこまでも途切れずにいてくれたなら。