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金輪際、未来永劫。

辞書によれば、両方とも仏語という(フランス語に非ず)。

 

もう何年も前。

上司との面談で激情に駆られたわたしは、頭に浮かんだこの言葉を叩きつけた。

「そこまでおっしゃるなら〝金輪際〟〜〜しません!」

「そんな言い方、滅多にするもんじゃないよ」上司にそう咎められたのを覚えている。

 

つい先日のこと。

すぐ近所にできた宅配ピザ屋、店頭には「ピザ全品お持ち帰り半額」と大書されている。

買い物を抱えツレさんと歩いていたわたしは、頭に浮かんだこの言葉を漏らした。

「わが家は〝未来永劫〟ここで宅配を頼むことは無いだろう…」

「確かに」珍しくツレさんが頷いたのを覚えている。

 

そのときふと思った、なぜここで金輪際という言葉が出てこなかったんだろう。

どちらも「どこまでも」といった、同じような意味だと思っていたけれど。

気になって調べたら、未来永劫には「〜続いてほしい」願いの意味合いがあるらしい。

確かに。その宅配ピザ屋には歩いてすぐの場所のまま、いつまでも持ち帰り半額を続けてほしい。無意識にそんな願望を言葉に込めた、ということかしら。

 

金輪際という言葉は「絶対に、二度と(〜ない)」を意味するという。

世の中に「絶対」なんてないけれど。

未来永劫という言葉は「果てしない時間、永遠」を意味するという。

世の中に「永遠」に続くものなどないけれど。


それでも、いまは願いたい。

悲しいできことが、金輪際起きないように。

穏やかなこの時間が、未来永劫に続くように。

 

ユッコこと岡田有希子さん最大のヒット曲「くちびるNetwork」が流れていた頃。まだ「インターネット」という言葉はありませんでした。

ネット上で彼女の笑顔が広く共有され、わたしは遅ればせながらユッコファンになれました。

未来永劫とはいかなくても、これからもずっとユッコさんを好きでいたいです。

photo by yukikostarlight