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ショートカットのユッコこと岡田有希子さん。彼女が佇むLPジャケットに、そのとき指先が偶然触れたのです。
昭和60年7月17日に発売されたシングル「哀しい予感」と、同年9月18日発売のアルバム「十月の人魚」。冬晴れの一日、某古書チェーン店を数軒ハシゴして歩いた結果、離ればなれだった二枚のレコードを同じ日にお迎えしたのでした。
38年が経過したとは思えないキレイな状態に、思わず頬が緩むわたし。まるで新譜を手にしたかのよう、何度も何度も聴いているのに。
令和5年冬のわたしは、昭和60年夏から秋にリリースされた二枚のレコードに、静かに針を落とします。
哀しい予感なんてまるでなかったはずの、ユッコさんの人生最後の夏から秋への日々を偲びながら。
カレンダーをめくるたびに想いをつのらせる少女は、今宵も彼といつか結ばれることを願っていました。
早くも今月は、ユッコさんにとって56度目となる師走。
それはきっと、瞬く間に過ぎ去ってしまうのでしょう。彼女のうたが終わってしまって、空しく回り続けているB面みたいに。
この2枚のジャケットの、ユッコさんの表情はいつ見ても寂しそうで。
やっぱり彼女には、笑顔がいちばんお似合いです。
photo by yukikostarlight