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皆さん、ユーフォニアムという楽器をご存知ですか?
漫画化そしてアニメ化され、映画にもなった武田彩乃さんの小説「響け!ユーフォニアム」を通して、ご存知の方もいらっしゃるでしょうか。
わが子は中高一貫校の吹奏楽部で、ユーフォニアムを吹いています。
なぜこの楽器を選んだかというと、入部を希望して一通りの楽器に触れた際、音を出せたのがユーフォニアムだけだったから…らしい。「響け!〜」という作品のことは全然知らなかったのだそうです。
当時わたしは初めて聞いたユーフォなる名前、UFOのごとき「未確認音響物体」に身構えました。そしてこう思ったものです。トランペットとかサックスとかなら、わが子が使わなくなったら自分が挑戦してみようって気にもなるんだけどなー。
わが子の学校では、ユーフォのパートは2人。中学生1人、高校生1人が担当するよう割り当てられているのですが、なぜかそのうちの一人は、例年お約束のように、体が弱く部活に来れなくなるジンクスがあるらしい。わが子が中一で入部したとき「一緒に頑張ろうね!」と励ましてくれた同パートの高一の先輩に会ったのは、その日が最後だったとか。
そういうわけで?孤軍奮闘してきた、体が弱くないわが子。ユーフォは「幅広く多彩な音色を出せる、金管楽器のピアノ」なのだそうですが、反面この音色!という強い個性には欠けるような。正直いってわが子が参加した演奏を何回聞いても、どの音がユーフォなのか分からず…まさに未確認の響きだったのです。
先日行われた学園祭。ユーフォを始めて4年、わが子初めての独奏シーンがありました。わずかな時間でしたが…おお、こんな音色だったのか。凛々しく吹いている姿にしばし感動。
観に来てくれたOBの先輩に「ユーフォ、よく響いてたよ!」と声をかけられたのがすごく嬉しかったというわが子。その先輩も「体が弱くない」ほうの、独りユーフォ奏者だったのだとか。
独奏だったんだから聴こえて当たり前じゃん…わが子に言おうとしてやめたのでした。
ユッコこと岡田有希子さんもそうでしたが、わたしもツレさんも絵を描くのが好き、もちろん美術部でした。
吹奏楽をやりたいと聞いて、わが子だけど自分たちとは違う人で、違う人生を歩むんだ、そうしみじみ思ったのです。
photo by yukikostarlight