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線路沿いの道を久々に歩いて気がついたのです。

真新しい、イマドキのマンションの小綺麗な玄関。

たしか以前この場所は、人が住んでいない古びた集合住宅でした。

都心の街はそのようにして、変化を重ねつつ価値と賑わいを保っています。

そして風景は変わってしまっても、その地で暮らした人たちの思いは消えないのでしょう。

 

最近ネットをさまよっていてたまたま見かけたのです。

北海道にある、むかし炭鉱だった場所のいまの写真。

かつて大勢のひとたちが共にすごしたであろう街。静かに佇んでいる、誰もいない集合住宅。

都心に建っていたのと同様なそれは、炭鉱がなくなる一年前に新築され短期間で廃墟と化したとのことでした。

もともと人が住んでいなかった土地に、炭鉱とともに拓かれた街。戦時需要〜戦後復興から1970年までの40年弱の間に大いに賑わい、また誰もいなくなったその場所は、変化を重ねることもなくもとの自然へと還っていく。

そして風景は変わってしまっても、その地で暮らした人たちの思いは消えないのでしょう。

 

そこで。ユッコこと岡田有希子さんが空の下からいなくなってからの年月が、ひとつの街が栄えて消えるまでの歳月と変わらないほど経っていることに気がついたわたし。

 

空の下のわたしたちはそれほどの時を経て、変化を重ねていく身体とともに命を保っています。

そして風貌は変わってしまっても、彼女を深く愛した人たちの思いは消えないのでしょう。

 

十数年前に北海道・道北の街で撮影しました(本文とは関係ありません)

photo by yukikostarlight