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「いま東京は、何処にいってもつつじと外国人だらけ」

フォローさせていただいているブログのコメント欄にあったこの言葉に、激しく同意してしまいました。

1986年の春で時計の針が止まったままの、ユッコこと岡田有希子さん。彼女が知らない2023年の春の東京には、例年より早く咲きだして道端を華やかに彩る、おびただしい数のつつじの花。そして外国人旅行者の群れ。近頃は街角を歩けばすぐ目に入ります。耳をすませば、聞こえてくる会話は聴き慣れない外国語ばかり。

 

いまから3年前の春、都心の駅のホームドアには「この夏、世界が東京に押し寄せる!」と大書されたステッカーがずらりと貼られていました。だから時差出勤で混雑緩和に協力を、との趣旨だったと思います。その直後に東京五輪の一年延期が決定し、日本中から観光客が姿を消しました。そこからこの春先までの道のりは、ひたすら長かったですよね。


あの頃を取り戻そうとするかのような勢いで、いま世界のあちこちから外国人が押し寄せています。物価高に苦しむ日本人を尻目に、円安でバーゲンセール状態な日本はさぞ魅力的なのでしょう。GW明けには中国からの入国規制が撤廃され、聞こえてくる会話の大部分は、耳馴染んだ中国語に塗り替えられるのでしょうか。

先日渋谷に行って気がついたこと。路上は外国人旅行客で溢れかえっているのに、百貨店のフロアにはほとんど人影がない、店員さんが気の毒になるほどに。かつての爆買い中国人たちは、彼らの救世主となるのでしょうか。

 

いっぽう最近わたしが知って衝撃を受けたのは、日本を離れ海外で暮らす日本人が増加し続けていること。昨年秋時点の海外永住者は約56万人で、20年連続で増え続けているのだとか。同じ仕事をしても日本より海外の方が高賃金であることが背景にあるのでしょう。

そして、少子化は政府の推計より10年も前倒しで進んでいるといいます。

「出生率の低下がいまのペースで続いたら、100年弱後には日本人がいなくなる」という極論を耳にしたのは、確か2000年問題が世間を揺るがせていた頃だったでしょうか。

子供の数が減り続け、増える一方の高齢者を支え切れない20代の男女がこぞって海を渡ったなら。いずれ本当に、日本は外国人ばかりの国になりそうな…。

この春に発足した「こども家庭庁」には、遅きに失したと後世に言われないよう奮闘してほしいです。

 

ちなみにつつじを漢字変換すると躑躅になります(書けない、読めない!)が、この字は中国語で「彷徨(さまよ)う、徘徊(はいかい)する」という意味を持つらしいです。うーむ。

 

 

photo by yukikostarlight