一歩踏み出すために、必要なもの

こんにちは、表参道の育児・育自サロンAngelica（アンジェリカ）の牛島有希子です。

9月の新学期開始にあたり、8月下旬頃から、不登校に関する話題・報道が活発です。

少し前だったら、不登校に対して「どうやって学校に行かせるか」という視点で議論されていたのが

今では、「学校以外の選択肢もある」という視点がスタンダードになりつつあり、時代の変化を感じます

中学校までは義務教育、だから親は子どもを学校に行かせなくてはならない、という意見もあります。

もちろん親は子どもに「教育を受けさせる義務」があります。

が、「教育を受けさせる」は「学校に行かせる」とイコールではない。

いわゆる「学校」でなくても、教育を受けられる場所や機会はある、と考えてもいい。

多様性を認めよう、と叫ばれている今の時代、

子どもたちにも、その子に適した多様な教育の場所や機会があっていいのでしょう。

Angelicaで行なっている講座はアドラー心理学に基づいています。

不登校のご家庭に対して、アドラー心理学的にアプローチすると、

一つの方法として「目的論」という考え方があります。

なぜ学校に行けないのか、と「原因」をさがすのではなく

子どもを学校に行かせたい「目的」を考えます。

目的を考えると、たとえば

学校に行くことで

基礎的な学力を身につけさせたい

コミュニケーション力を身につけさせたい

等が目的としてあげられるかもしれません。

それが目的なら、「基礎的な学力を身につける」「コミュニケーション力を身につける」ことができる、学校以外の場所や機会を利用してもいい、と考えられます。

さらにいうと

学力やコミュニケーション力を身につけさせたい、その「目的」を考える。

すると、

将来自分の力で生きていけるように

自立できるように

という目的が見えてくるかもしれません。

「自立」が目的なら、そのための方法はもっと広い視野でさがすことができるかもしれません。

お子さんの不登校に悩んでAngelicaにいらした方が、
ここで学んだことをご家庭で実践を重ね

約1年たった今、そのお子さんは自分の意志で、とある大きなスタートをきりました

お母さんへの心からの信頼があったからこそ、その一大決心ができたのだと、言葉にならないくらい感慨深いです

子どもから信頼してもらうためには、
親はより先に・より多く、子どもに対して信頼を示していく必要があります。

それを実践し続けてきたお母さん、その成果がここに結実したのです

具体的なことはここでは書けませんが

いつの日か、お母さんかお子さんかが、手記を出版する日がくるかもしれないな、なんて思っています

どこから手をつけたらいいかわからないくらい、いろんな糸が絡まり合った状態でも

いつか、するっと全ての糸がほどける時がきます

Angelicaでは、そんなことがたくさん起こっています