さて、今日からまた、連載を再開したいと思います😉

いよいよ、『庭造り三原則』”その3育てやすい植物を選ぶ”…というお話に入りましたが…


①その土地の気候
②植え場所の日照条件
③花壇の広さに対する、植物の大きさと広がり

の、三点に留意するとよいのでは…というお話をしました😉

そこで、今回から『①その土地の気候』という観点で、具体的に、”育てやすい”植物のいろいろをご紹介していきたいと思います😸



今日のお題は、”アジサイ  アナベル”。
きっと、多くの方がご存知の花木だと思います😊

東京の私の庭でも、スモークツリーや白いユリと合わせて、夏のホワイトガーデン風の一画に咲かせて楽しんでいました。


このアナベル、東京の暑い夏も難なく乗り越え、必要な世話と言えば、晩秋から早春までの間に強剪定するだけ…
バラが終わった頃から咲き始める花は、存在感があるわりに、色が白だから使いやすいんですよね。

八ヶ岳の庭でも、このアナベルを使って、ダイナミックなボーダーを作るのが夢でした。


ところが、このアナベルは、春から新しく伸びた枝に、花を咲かせます。
東京のような暖地でも、八ヶ岳のような寒冷地でも、同じように栽培できる優れた庭木なんですよね😉

↓は、早春のアナベルのボーダー。えっ?どこにアナベルがあるの??って感じですけど😁


無数の剪定枝で覆われているのが分かりますか?

これ、早春に、この場所にあるアナベルを強剪定した時庭出た枝なんです。
土作りや防草のために、アナベルの枝で、ご存知、有機物マルチしておいた…というわけです😉
(有機物マルチについては、↓の記事で…)



毎年、早春、アナベルの枝を根元から二芽程残して強剪定します。
同じボーダーに毎年芽吹く水仙の芽の成長に追われるように、作業はいつも大あわて…😅
この作業は、晩秋から冬にかけて、いつでも行っていいんですけど、八ヶ岳の冬は、庭仕事するには、すごーく寒いので…❄️




水仙の季節が終わると、アナベルの丸い葉が展開し、まだ青々として残っている水仙の葉をゆっくりと覆っていきます。
やがて、球根を太らせ役目を終えた水仙の葉は、自然に枯れ、アナベルの株元の有機物マルチに😉




バラの季節。
主役の邪魔をしないよう、アナベルが後方で静かに控えているの、分かりますか?↓




そして、バラのピークが終わり、夏の宿根草が咲き始めると…


アナベルのライム色の花房が上がって来るんです😊


やがて、花房は、ライムから白に変わり…




株間に植えた白いモナルダと共に、夏を迎えます。


↑の、手前に咲いてるピンクのアジサイは、アナベルのピンクの品種。





白い帯が、色とりどりの夏の花たちの背景となって…




夏の宿根草がピークを迎える頃、花房は、白からまたライム色へと変化していきます。




そして、秋、ライムから茶色、ベージュへと…花房は秋色に染まり。


このシックな感じは、周囲の紅葉とも馴染みます。


ところどころに入り込んだ、モナルダのシードヘッドとも、いいコンビ😊




そして、冬。
すっかり白く透けるようになったアナベル。
葉もすっかり落ち、冬枯れの庭で、北風に揺れて。


来春まで、このまま、冬庭のにぎわいに。



アナベルは、一株あれば、簡単に挿し木で増やすことができます。株が大きくなれば、サッカーが伸びて陣地を広げることも。
色も白だけでなく、薄いピンクから濃いピンクまで、いろんな品種が出回っています😉

東京でも八ヶ岳でも、気候に左右されず咲くアナベル。なかなか貴重な花木だと思いませんか😊

さて次回は、どんな花のお話にしましょうか
。🌺🌼🌺🌼🌺  
暖地でも寒冷地でも、大丈夫なもの…まだまだありそうです😄