日曜日は

遠くに旅立たれた

マスターへ捧げるための 

コース料理を作りました。

土曜日は

材料集めのための買い物に

移動時間含めて4時間、

自宅に戻った後は

各ソースの元となる

各だし作り。

日曜日当日は

朝5時から

仕事したりしながら

下準備と掃除をして、

予定より1時間遅れた形で

13時からスタートしました



マスターが眠る塩尻から

すぐ近くの道の駅で買ったワイン、

この日のために取っておきました。

マスターを通じて知り合った方々と。

シャープですっきりした辛口が

飲みやすいワインで、

美味しくいただきました



アミューズブーシュ:


ごぼうのスープ


前菜の前の前菜は、

水でアク抜きしたごぼうを

エシャロットと共に

オリーブオイルで炒めた後、

2時間かけて水から柔らかく茹でて

濾したものに

牛乳と

三種類のだしを合わせた

優しい味わいのスープ



前菜:


牡蠣と温野菜をクリームソースで


低温50℃で

じっくりと熱を加えた牡蠣に、

様々な野菜を

様々な調理法で熱を加えて

あっさりとした

クリームソースを絡めました。

アクセントと

味を引き締めるため、

コリアンダーと

レモンの皮のすりおろしを

微量散りばめました



第一のパスタ:


タラの芽のパスタ


今回は基本

今週末に作る予定の

冬のコース料理がベースとなっていますが、

やはり春を先取りするメニューが

一皿欲しかったので、

苦みを味わえるタラの芽を

オイルソースで仕上げました



第二のパスタ:


蛸の煮込みパスタ


二皿目のパスタは

蛸をホールトマトなどで

1時間柔らかくなるまで

煮込んだパスタ



魚料理:


鮟鱇彩々

ほうれん草のソースを添えて


鮟鱇を

蒸す

炒める

揚げる

様々な調理で

食感や味に変化をつけ、

様々なだしに

生ハムの旨味だけを加えた

ほうれん草のソースで。

特にこのメニューが美味しいとの

感想をいただきました



メイン:


ワインレッドの心

鴨のロースト

バルサミコソース添え

ほろ苦い想い出


マスターに作るための

特別メニューは、

塩麹と白ワインに漬け込んだ

大根をバラに見立て、

ローストした鴨を

濃厚な旨味の詰まった

バルサミコソースで。

様々なスパイスや

アーモンド、

ココアパウダーで

味に変化をつけました



ごはんもの:


チャイニーズチキンカレー

マスターへのオマージュ


食事の〆の

一口ごはんは、

マスターが唯一遺していかれた

カレーの動画をベースに、

自分自身のカレーに対する

エッセンスを盛り込んだもの。

毎回

コース料理にカレーを入れる時は、

何気にどのメニューよりも

手間暇かけていますが、

自分自身も納得できる内容になりました。

マスターの感想を

聞いてみたかったです



デザート:


金柑のヴェリーヌ


前回も好評だった

金柑の甘露煮を作ったもので、

ヴェリーヌに仕立てました。

全8品。

マスターに

コース料理を作ることが叶わず、

ずっと心残りを引きずったままでしたが、

これで

ようやく一区切りつけることができました。

食べた方々にも

とても喜んでいただけました。

今後は

マスターのお誕生日前後に

毎年作れたら…


もっと勉強して

研鑽して、

さらによいものを作って

マスターへ届けたいと思います