おはようございます。

別の媒体に記録していた想い出を

整理して閉じ込めている想い出箱、

極めて私的な記録ですが、

今回は2016年に足を運んだ

レストランの記録です



2016年10月23日は

真鶴で海を見て



湯河原のエルルカンビスに。

一年ぶりの来訪



メニューを見ると、
ワクワクしてきます


下に降りていくと…


いつ来ても素敵な空間


銀座レカン、

フランスの各店舗、

エノテカピンキオーリ、

青柳で修行された

伊東シェフのこのお店は、

和の技法を用いたフランス料理店。

年に1、2度、

7年近く足を運んでいますが、

毎回新しい発見があります



この空間と情景が素晴らしい

都内では味わえない時間



今までアミューズは

毎回変化はあまりなかったのですが、

今回は大きく変わりました。

チーズの適度に抑えたコクに

パプリカの苦味が

アクセントになっていて、

なかなか面白い一品



一の前菜は、

自家農園産ナスのフランと

フランス産ムール貝添え。

実は今回一番のお気に入り。

ナスのフランに焼いたナス、

二つの調理の違いで

ナスを楽しめるだけでなく、

これにエスニックソースが

絡んでいるのが面白い。

喉元でふわっと辛味が広がります。

繊細で絶妙



二の前菜は、

北海道産ブリの薫製と

紅大根のマリネ 

梨とセロリソース。

前菜らしい

鮮度抜群の素材を楽しむ一品。

甘すぎず濃すぎず、

フレンチより和食に近い、

繊細な味わい。

ブリの脂と

ほんのり甘いソースがよく合います



本日の魚料理は、

なめたがれいのムニエルポロ葱ソース。

毎回このお店の魚料理は

メインの肉料理以上に

楽しませてくれます。

優しい味わいのかれいに、

濃厚に味付けした

マッシュルームが

アクセントになっていて、

飽きさせない味わいになっています



本日の肉料理は、

フランス産鴨の天日焼き 

赤ワインソース。

この香り、

嬉しくなります。

ボリュームのある肉料理、

シンプルに鴨肉の旨味を楽しみました。

天日焼き、

知らなかったので聞いてみたら、

一度フライパンで炒めたものを

サラマンダーで焼くとのこと。

勉強になります



小さなごはんもの。

このコースには〆でごはんが出ます。

いつも〆を

楽しみにしているのですが、

今回は鶏肉の雑炊。

鶏肉の旨味と

ほんのりと香る

バターとコンソメ味



デザートは

友人の誕生日祝いに

プレートを用意していたただきました。

こちらは通常のデザート。

エルルカンビスのブラジルプリンは、

苦味のある大人のプリン。

これを食べて、

いつも満足して帰っています。

この日も充実したメニューでした



2016年11月27日は

木場にあるアタゴールへ




以前ツイッターで、

食に確かな方のつぶやきを見て

行こうと思っていた

フレンチレストラン。

シェフは日本人で唯一

オリエント急行で

料理経験のある方だそうです




お店の前にある列車は、

食事の後の

飲み物を飲むときに入れるということで、

まずは店内へ。

開放的なプレハブが、

いい雰囲気を出しています。

ジビエ料理の食材も

ガラスケースから

垣間見ることができました。

今回は

ランチのフルコースを選択



まずは旬の付き出し。

二種類のかぶが美味しいメニュー。

下のコンソメは、

下にスプーンを運ぶごとに

しっかりした味を見せてくれます



選択できるオードブルは、
ポルチーニ茸と
旬のきのこ達と
アルザス風ニョッキを
クリームソースで。
しっかりとした味わいで、
ニョッキがメニューにあるのも
意外な感じ。
これだけで
ランチメニューになりそうな内容


本日の魚料理。
オマール海老とアラを使った一品。
チーズのフリットが
アクセントになっています。
オマール、
久しぶりに食べたんですが、
ちょうど食べたいなあと
市場で見ながら思っていたので、
嬉しい一皿になりました


メインに進む前に、
氷菓のお口直し。
プレデセールが入るのは嬉しいかぎり。
この陶器、
素敵です


メインも選択できたので、
オリエント急行より
三元豚肩肉のプティサレと
2種ソーセージとシュークルート。
ここでドイツの郷土料理とは驚きです。
塩漬けされた豚肉、
ソーセージの旨味と、
風味よく焼き上げられた
野菜が美味しい


メニューの最後は
旬のデザート。
柿は甘味があって、
食感を楽しめる形で提供されました。
オリエント急行での食事を意識されて
構成されたのだと思いますが、
素敵な空間でした


食事を終えた後は、
待望の列車の中へ



列車の中は個室になっていて、
コーヒーとマカロンをいただきました。
この列車に入れて、
かつ個室で
ゆっくりとお茶できるのが嬉しい。
クイーンアリスや
ロブションの味付けに慣れた自分には、
全体的に
しっかりした
味付けの印象を受けましたが、
美味しくいただきました


2016年12月10日は、
柏にある
イルジリオへ




柏に
こんな高いクオリティで、
かつ
素晴らしいコストパフォーマンスで
びっくりしたイルジリオに再訪。
食べる前からワクワクします


パンは
ライ麦とミルクパン。
ふんわり柔らかなミルクパンと、
しっかりと食感を味わえるライ麦パン、
飽きない味わい。
本当は何回もおかわりしたいけど、
後のことを考えて
控えめにいただきました


アミューズは
さごちのエスカベーシュと
プロシュート。
下に大根とベーコンを
和えたものがあります。
心地よい塩味が
次の食事を
食べるための食欲を増幅します


一皿目の前菜は、
マスと焼きリゾット、
金目鯛とウニ。
どれも新鮮で、
金目鯛とウニを口に入れると、
ニンマリする美味しさ。
特にあわびがのった
春菊の焼きリゾットは、
表面をバーナーで炙っており、
春菊の嫌みもなく、
リゾットの旨味を堪能。
創作意欲を掻き立てられる一皿


二皿目の前菜は、
左から鴨肉の塩漬け、
鹿のテリーヌ、
鶏のガランティーヌ。
どれも手間暇かかっています。
ガランティーヌは
トリュフも練り込まれています。
鶏肉にかかっていた、
ネギのムースが絶品。
見た目ネギに見えないのですが、
しっかりネギを主張しています


一のパスタは、
今回もっとも印象に残った、
生姜が練り込まれたタリオリーニ。
子ヤリイカが驚くほどに柔らかく、
青菜との組み合わせも抜群。
少し芯の残ったタリオリーニ、
生姜の香りが素晴らしい。
この皿だけで
食事をしたいと思わせるような
パスタでした


二のパスタは、
ウコンを練り込んだものに
牛のラグーソースを絡め、
さらに
黒トリュフをすりおろしたもの。
黒トリュフは
目の前ですりおろしてくれました。
ここで濃厚かつ
ボリュームのある料理が登場。
しっかりと
パスタを味わうことができました


魚料理。
甘鯛と牡蠣の料理。
バジルソースにからすみ、
そして白ワインと
白子のクリームソース、
違うソースでそれぞれの味を楽しめます。
白子のクリームソースは絶品。
コクがあり、
絡めれば絡めるほどに美味しい。
甘鯛はうろこも焼き上げ、
パリパリした食感が美味しいです


メインの肉料理。
チーズの入った子牛のロースト。
これも贅沢に
白トリュフがすりおろしされ、
甘いマデラ酒のソースでいただきます


肉をカットすると、
絶妙な火加減と
トロリとしたチーズを
見ることができます。
メインはどっしりと。
食べ尽くした感じです


最後のデザートは
キウイのシャーベットと、
生姜の入ったチョコレートアイス。
生姜とは意外でしたが、
コクと
苦味のあるチョコレートと合います。
キウイのシャーベットは、
食事後にいただくには
ちょうどいい味わい

今回も料理を満喫しました。
特に前菜の
アワビがのった
春菊の焼きリゾットと、
生姜が練り込まれた
タリオリーニは絶品でした。
焼きリゾットは
新メニューだったみたいです。
都内でも
このクオリティは
そんなにあるものではないので、
千葉にこんなレストランがあることは
嬉しいかぎりです


この頃から
記している内容も、
味に対する感想や感じ方が
細かくなり始めたように
読み返してみて思いました。
自分の料理の幅や
世界観を広げるためにも、
とにかく一途に
努力を積み重ねていきたい


今日も
よい一日に
なりますように