以前にも記しましたが、
ついに…
ついにあの男坂が完結しました
男坂の連載がスタートしたのは
1984年。
聖闘士星矢で有名な
車田正美先生が、
リングにかけろや風魔の小次郎を
大ヒットさせた後、
この漫画を描くために漫画家になった、
とまで言い切って
壮大なスケールで描いた作品
たまたま出会わせた武島将に
完膚なまでに喧嘩で敗北します
喧嘩に生まれて初めて負けた仁義は、
伝説の喧嘩師、
喧嘩鬼に出会いますが…
命をかける覚悟が必要
生きていた仁義の
熱い思いに突き動かされる喧嘩鬼。
当時小学生だった僕は、
車田御大の漫画は
さすがは
スケールが違うと思ってました(笑)
仁義は
以前のような
ただやんちゃな喧嘩バカではなく、
スケールの大きい男として
生まれ変わり
惹かれた男達が仲間になっていきます
裕福な日本を支配しようと、
なんと海外から
わざわざ船に乗って
外国人の中学生が
喧嘩しにやってきます。
当然の展開で
返り討ちにする
仁義達でしたが、
日本を自分達で守るため、
まだいるであろう
日本各地の硬派を探し出す、
という展開になったところで…
不人気による打ち切り！
今でも伝説となり、
散々パロディにもされている
未練がましい終わり方
たらたらとトロイ展開で
散々と伏線をはりながら
打ち切りになった時の最終回の
展開の速さにはびっくり(笑)
そして30年後。
打ち切りになった男坂が
まさかの連載再開をしたのでした
(人気がなく打ち切りになった作品が
再開するのは稀なこと)
小学生の頃、
未完のまま
最後がどうなるかわからないまま、
それでも単行本全3巻を
何度も何度も読み返した男坂が
復活！
今の世の中の進化を反映しながら
未完からの続きを描く
展開になりました
読んでいた当時
こんなに熱い仁義が好きでしたし、荒唐無稽な展開
(中学生が喧嘩するだけの漫画)に
有無を言わせない
暑苦しさが好きでしたが…
同一人物か？
というくらいの変わりよう
それでも
日本中の硬派達と喧嘩しながら
硬派を探す旅を続けます
そして運命の
武島将の軍団と戦うところで、
外国から再び
外国人が攻めてきた時、
初めて
日本の硬派がひとつにまとまって
外国人から日本を守り抜き…
ここからはネタバレあります。
漫画をこれから読まれる方は
自己判断で…
武島将と
ついに運命の喧嘩が始まります。
どちらが本当に強いのか
ここで謎の喧嘩鬼の正体も明かされます。
日本海軍特攻隊の生き残りだった
喧嘩鬼は、
日本の敗戦後
世界を旅しながら
ケンカ修行に明け暮れ、
30年後日本に戻ってきたのですが…
戦った祖国が、
道楽におぼれ
国への思いを失った人達で
溢れている街を見るというくだりが
切ない。
アメリカは日本降伏時に
日本国民の国への愛国心や
武士道を警戒し、
娯楽などを教えることで
それを薄れさせたという説がありますが、
現実
本当にそうなってますよね…
実は喧嘩鬼が互いの同じ師だったと
喧嘩途中で知る仁義と武島将でしたが、
喧嘩もついに決着がつきます
仁義は
武島将との喧嘩には
勝ちましたが、
もはや生きるだけの力もなく、
武島将に
ようやくひとつになった硬派と
共に日本の将来を頼み、
ボロボロになった身体を
ボートに委ね、
一人海の彼方へと消えていきます
そして…
40年の月日を超えて、
ついに…
連載再開してからは
すでに大人でしたので、
ツッコミどころ満載の展開を
笑いながら読んでいましたが、
多くの方々が書かれているように、
やはり当時の熱い展開のまま
続きを読みたかったなあ…
車田御大も
お歳をとられて
絵柄も変わったし、
物語の展開も
ただ話を追うような形で
キャラが
以前より立たなくなったというか、
それは時代の流れで
仕方ないのですが、
連載再開してからの男坂は、
物語がどう終わるのかを知りたくて
読んでいたというのが正直なところ。
それでも最終回の展開は
連載当初から
決めてたんじゃないかと思います。
喧嘩には勝ったけど
人生を男らしく生きて死んでおしまい、
は当時の熱さを
垣間見ることができる終わり方で、
個人的には読めてよかったです。
何より
たくさん文句言いましたけど、
ちゃんと完結まで描いてくださった
車田御大には
ただ感謝しかありません
ありがとう！
男坂！
小学生から夢見た最終回が見れて、
生きててよかったです(笑)
男坂、
好きな方いましたら
漫画の感想
どう思われたか知りたいので、
ぜひ聞いてみたいです