土曜日は11月27日が

彼女の誕生日なので、

銀座にあるサーラ アマービレに

ランチをしてきました



たまたまテレビで
アロマフレスカの原田シェフが
出演されていて、
それを見た彼女が興味を示したので
アロマフレスカに行くはずが、
土曜日はランチがないと
僕が勘違いしてしまい
今回の姉妹店のほうに。
この日アロマフレスカが
ランチしているのを見て、
勘違いしていたことに気づいたのでした(苦笑)。
写真はアロマフレスカのメニュー。
同じフロアでお店が隣り合わせ


こちらが今回お邪魔した
サーラ アマービレのメニュー


席からは銀座の街を眺めることができ、
12階からの景色はちと怖い(笑)


乾杯にサングリアの白を。
口にすると果実の風味が広がり、
アルコール臭もあまり感じない味わい。
これほど美味しいサングリアは初めて


パンは2回おかわりしてしまいました(笑)。
美味しい


前菜。
石川芋を
マルサラソースと味噌を合わせたソース、
トリュフでいただきます。
ほんのり香る味噌に
トリュフの香り、
芋のねっとり感、
よいバランスの一皿


季節野菜のバーニャカウダ。
きゅうりが苦手なので、
僕のは外してもらいました。
ソース、
コクがありながら
しつこくない味で、
野菜を楽しみながら
いただきました


こちらは車海老をカダイフ麺を
衣にして揚げたものに、
マサラティーをエキュームに仕立てたもの。
え?
マサラティーと車海老?
どんなものが出てくるんだろう、
と思いましたが、
軽やかな車海老とカダイフの味わいに
ほんのりマサラティーの香りが加わり、
ああ、
こんな食べさせ方や組み合わせがあるんだなあと。
車海老がこれまた美味しい


牡丹海老とカラスミのカッペリーニ。
カラスミ、 
というと味の強いイメージがあって
実はあまり好きじゃないのですが、
こちらのカラスミは
ちょうどよい味で美味しいし、
すだちのエキュームが全体の
味構成をまとめるアクセントになっていて
ぜひ真似してみたい一品。
来年のコース料理で
見様見真似でやってみようかな


こちらは今回の料理の中でも
特に美味しく印象的だった
鰹のカルパッチョに
鮎の魚醤と
フレッシュトマトソースを合わせたもの。
トマトの香りが際立っていて、
味の強い鰹をも柔らかい味へと変えている
このソースが素晴らしい。
家に帰ってから
アロマフレスカのレシピ本を調べてみたら、
意外にシンプルな調理なんです。
それであれほど表現できるとは…
美味しさはもちろんのこと、
素材の引き出し方の奥の深さを
再認識させられました


和牛かぶり
ヴィンコットと卵黄とプンタレッラ。
かぶりって
何だろうと思ったら
部位のことで、
リブロースの中心部分にかぶっている肉。
キメが細かくてやわらかく、
脂っこくなく上品な味わいとのことですが、
それをプンタレッラという
イタリアのチコリの苦味と合わせて
ヴィンコットソースで。
完熟ブドウを煮詰めて熟成させたソースと
プンタレッラの苦味に卵黄のコクは
文章だけだと
こってりしそうなイメージですが、
軽やかに牛肉を味わえるし
しっかり牛肉がいろんな味から
浮かんできます。
様々な味がそれぞれ強く主張するのではなく、
優しく周りを包み込むような
味わいから柔らかな輪郭で
浮かんでくるのは牛肉という。
こういう味の立体表現は初めてというか、
この味の柔らかさとバランス、
それでいて
余韻を感じる味の構成の素晴らしさに感動


メインのパスタは二皿。
一皿目はあんこうと春菊のアラビアータ。
あんこうをパスタにという発想が
自分にはありませんでしたが、
白身だから相性がよいなあと


二皿目は
牛肩ロースとごぼうを
バルサミコで煮込んだフジローニ。
食べれば食べるほどに味わいのあるパスタ。
最後にボリュームのある料理が
やってきました


デザートはパンナコッタを選択しましたが、
これが口溶けなめらかで
すごく美味しい。
こんな風に作れたらよいなあ…
パンナコッタ、
勉強しないと


彼女の誕生日祝いだったので、
プレートに書いていただきました。
喜んでもらえたし
今年もお祝いができて何より


最後はコーヒーで。
この内容で6000円ちょっとは安い。
巧みな原価計算で
食事の満足度も高く、
たくさんの刺激を受けましたし
どれも美味しくいただきました。
料理人によっては
自己主張や強い表現の料理で
驚かされるようなものもある中、
様々な味が散りばめながらも
それぞれが尖ることなく
柔らかな輪郭で表現されていて、
かつ素材の持ち味や主役はしっかり
浮き上がっているという
その料理の構成やバランスは
自分にとっては新しい発見でした。
こういう料理が
自分にとって作りたいものだなあと。
次はぜひアロマフレスカにも
行ってみたいと思います