<モンプリュ ヴァシュラン・キャラメル>
カラメルの苦みと甘く香ばしいメレンゲ。
キャラメルムースの中に忍ばせた洋梨のコンポートがさっぱりとエッジを立たせる
コントラストのある美味しさです。
キャラメルとバニラの生クリームをTOPに絞って。
メレンゲの魔術師とはいえ、クリスマスケーキにメレンゲ?!
それって大変すぎませんか~~~と思わず林シェフに言ってしまったほど。
でも、そこはさすが魔術師!
メレンゲは夕方になっても、カリッ♪サクッ♪と軽やかな響き。
クリームに触れて、ややしっとりとした面との食感のコントラストがまた美味でした。
キャラメルのムースの中にはジューシーな洋梨のコンポートが入っていて、
ほろ苦さの中から芳醇なジュースがじゅわ~っと迸り出て、後口はさっぱり。
美しく絞られたキャラメルとバニラの生クリームは、コク深くミルキーで、
食べる箇所によってテイストが代わり、ビジュアルから想像する以上に
味わいも食感も軽やかなので、メレンゲ3、4個分するすると食べられちゃう美味しさ♡
プティガトー化希望です!!!
<ルシェルシェ アヴェック ヴァン ルージュ>
香り高きドモリのショコラとシナモンを効かせた苦味あるムースショコラの2層構造。
中には、赤ワインとシナモンでじっくり煮込んだ黒イチジクが入っています。
ぜひ赤ワインとのマリアージュを愉しんで☆
クリスマスシーズン前に、この佐賀県産の希少価値の高い黒イチジク ビオレソリエスを使った
プティガトーが登場していたのですが、あまりに短期間だったので食べ損ねてしまって。。。
残念に思っていたら、クリスマス用に赤ワイン煮にして取ってあります!と聞き、
早々に絶対このアントルメをオーダーしようと決意していました♡
実は12cmサイズは小さいなぁ…と思っていたのですが、8等分でも充分な濃厚さ!
貴婦人の如きエレガントさと存在感を併せ持つドモリのショコラの妖艶な香りと、
黒イチジクの凝縮された渋みをたたえた甘み、赤ワインの芳醇な香りを
シナモンのスパイシーなアロマがまとめ上げ、大人のショコラテイストに仕上げられています。
それぞれの味と香りがさざ波のように押し寄せ、ゆっくりと記憶に刻まれてゆく幸せ。。。
どこまでも濃厚で、どこまでも芳醇・・・
ルシェルシェファンの方は絶対にストライクな、村田シェフらしいテイスト♡
ビオレソリエスは無理でも…こちも是非プティガトー化してほしいなぁ(*ˊૢᵕˋૢ*)
<パティスリー・エス シャトー ド ブルイユ 24years>
エスさん始まって以来、初のコラボ的なクリスマスケーキ。
カルヴァドスならここだ!と全国からカルヴァドスファンが訪れるという
京都のbar「カルヴァドール」さんとのコラボが実現しました。
こちらの店主の高山さんが生産者を訪ねられて気に入り、樽ごと購入されたというカルヴァドス。
ふわ~んと香り高く華やかに広がり、余韻も素晴らしく心地いい
《シャトー ド ブルイユ 24years》が使われています。
中元シェフは、一口飲んだ時にライムの爽やかに合わせたい!と感じ、
その想いを断ち切ることができず、高価なものとは分かっていてもどうしても使いたい!
と、こちらのクリスマスケーキに使われることになったそう。
《シャトー ド ブルイユ 24years》を使ったカルヴァドスのバタークリームの中には、
カルヴァドスでソテーしたリンゴ。
爽やかな酸味のライムのバタークリームにはほのかにほろ苦い自家製ライムのマーマレード、
やさしく香るカモミールの生地で温かみを寄り添わせて。
私はこのカルヴァドスをいただいていないので、それのみのお味は分かりませんが・・・
その華やかな香りの広がりから、ライムの爽やかな酸味と合わせたい!
と直感されたシェフのお気持ち・・・
それは、このマリアージュの素晴らしさからとても理解できます(*ˊૢᵕˋૢ*)
そして想像以上に相性のいいカモミールの穏やかなアロマ。
TOPに浮かぶモザイクのリンゴの酸味と食感がアクセントに。
中元シェフのお酒が主役のクリスマスケーキは、私のクリスマスの鉄板です☆
<エメラ ミュール アールグレイ>
ムースショコラ・レとアールグレイのクレムーに、ミュールのジュレを忍ばせて。
ミュール、ブルーベリー、ギモーブとデコールもパープル尽くし。
本来は雪の結晶モチーフの飴細工がトッピングされているのですが、
特注で大きめのサイズをお願いしたら・・・
今年の藤原シェフのお気に入り♡私も大好きなレーズ細工をまわりに貼り付け、
よりゴージャスな雰囲気に仕上げてくださいました(*ˊૢᵕˋૢ*)
今回のクリスマスアントルメ9台全員集合の写真をUPした際に、
ビジュアル人気No.1だったのがこちらのアントルメ。
神秘的で艶やかなパープルが女性のハートを掴んでいました♡
揺らめくキャンドルの灯火のもとに置いたら、さらに妖艶さが増しただろうなぁ。。。
アールグレイの華やかな香りとミュールの滋味深い酸味のマリアージュ。
上品でフェミニン、透明感のある香りの余韻が長く続きます。
お紅茶との相性の良さはもちろん・・・
シャンパンと一緒にいただきたくなる、フルーティーなテイストでした♡
<ケ・モンテベロ ノエル ルージュ M>
ビスキュイアマンドと5種類のベリーのムース&ジュレをピスタチオのムースで包み、
5種類のベリーのグラサージュをかけて。
赤×緑×ゴールド、まさにクリスマスカラーのアントルメ。
艶々に輝く真紅のグラサージュに、ゴールドの星が煌めくが如くビジュアル☆
ジュレの層が厚いので、ベリーの酸味がかなりしっかりと効いていました。
クリスマスシーズンの厨房は戦場のようで、パティシエの皆さんが
徹夜で作り上げているというハードな面もありますが。。。
年々手の込んだ、オリジナリティ溢れるクリスマスケーキが増えていっている気がします。
シェフのお得意な素材や技法を取り入れたり、この数日間だけのために
何日も何日も試行錯誤を重ねた渾身の逸品☆といったような作品が。
このアントルメを囲むお客様の笑顔を思い浮かべながら、
ひとつひとつ丁寧に、想いを込めて手作りされた作品。
そんな温かな想いも一緒に受け取り、その美味しさを皆さんと一緒に
共有できることの幸せ(*´ `*)♡
全国のパティシエの皆さま、ありがとうございました♡
そして本当にお疲れさまでした。
Facebookにあがってくるパティシエの皆さんの投稿を見ていると、
大変なお仕事だけど、沢山の人に笑顔を届けることができる
とても幸せなお仕事だということを御本人たちが噛みしめながら
ケーキを作り上げてらっしゃることが、ひしひしと伝わってきました。
今年も素敵なクリスマスをありがとうごじざいました(*ˊૢᵕˋૢ*)