あのん@京都・祇園 ☆ 6.22オープン! | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ








「おはぎのサザエ」の名で40余年。

「株式会社サザエ食品」さんが、京都・祇園 切通しに

新ブランド「あのん」を2015年6月22日にオープンされます。

本日はオープニングレセプションにお伺いしてきました。

奇しくも6月15日はサザエ食品さんの創業記念日だそう。

門出の日にふさわしい、素敵な偶然ですね。


1200余年の歴史をいだく京都の街。

伝統を守りながら時代に合うものを常に取り入れてきたこの地に、

構想に2年の年月をかけ、「あのん」は開店します。


平仮名のはじまりは「あ」で、終わりは「ん」。

そのちょうど真ん中、25番目にあたる文字が「の」

50音が繋がっていくように、あんこを通じて人と人との結びつきを大切にしたい…

そのような想いから、三文字を紡いで「あのん」と名付けられました。


コンセプトは、『あんこで物語を作る』

「あんこは和菓子にとって欠かせない食材です。

和食や和紙が無形文化遺産に登録されて注目を集めていますが、

和菓子、ひいてはあんこもそれらに並び、世界に通じる存在になってほしいんです。


餡は、炊き方、糖度などを変えて10種類以上を用意していて、

それぞれのお菓子に合わせて使っています。

あんこは洋の素材ともとても相性がいい、懐の深い食材なんです。

美味しいあんこを通じて、色々な想いを伝えていきたいです!」

とこちらの「あのん」を手がけた戸島陽平社長は熱い想いを語ってくださいました。


お店は、祇園・切通しに佇む築75年の町屋を改装。

和紙や土壁など、日本に古くから伝わる自然素材を随所に取り入れた店内には、

1階と2階を合わせて29席のイートインスペースが用意されています。

1階の最奥には素敵な坪庭も設えられ、あんこ色の椅子に座りながら、

ホッとひと息つける落ち着いた空間です。






店内に入るとまず目に入るのがこの餡を炊く機械。

1日1度、実際に餡を炊く様子を見ることができます。


“昔ながらの豆の味”を絶やさぬよう。

長年培ってきた「あんこ」づくりの技法を軸に、

和洋の粋域を超えた“新趣”のお菓子を目指されています。


和と洋のカテゴリーに囚われない「あんこ」の魅力を伝えるべく、

パティシエの新たな発想を取り入れるようと
Seiichiro NISHIZONOの西園誠一郎シェフを顧問に迎え、

洋のエッセンスを取り入れた餡尽くしのお菓子の数々が誕生しました。


「和菓子は元来油脂を使わないのですが、そこに洋の素材である油脂、

バターや生クリームなどを合わせることでまろやかな風味とコクをだすことができます。

また餡尽くしではなく油脂をあわせることで、食感や口溶け感も変ってくるので、

かなり試行錯誤はしましたが、新しい組み合わせを考えるのが楽しかったです。

まだまだ餡には色々な可能性があると思いますよ!」と西園シェフ。

 






『あんこで物語を作る』というコンセプト通り、

「あんこ」の様々な可能性を追究する「あんこ」の専門店らしい、

お菓子が取り揃えられています。
日本の美を伝えるパッケージも素晴らしく、手土産にもピッタリ!

常温で賞味期限が長い商品もあるので、外国の方にも人気を博しそうですね。


サブテーマは、「伝統と革新」


まず‘伝統’的なあんこのお菓子。

サザエと言えばのおはぎは『京おはぎ 五色』

ふた口サイズの可愛らしいミニサイズです。


その昔、京の都では、方向を司る「四神」を軸に、

平安京が作られたと言われています。

この考えに基づき、五色の「おはぎ」が揃えられました。


*丹波大納言小豆の香りを愉しむ「くろあん」

*地酒・稲寿を風味づけに忍ばせた「しろあん」

*丹波黒豆きなこのコクが広がる「きなこ」

*丹波大納言小豆に宇治抹茶を合わせた「まっちゃ」

*十勝産小豆のこしあんを、滋賀県産羽二重糯で包んだ「赤飯」







次に伝統的な和菓子の技法を大切に、遊び心の利いた和洋融合のお菓子、

‘革新’のお菓子『あんまかろん』

目にも麗しい、彩り豊かなあんこをフレンチメレンゲのマカロに挟みました。


*十勝小豆の「こしあん」

*白あんに宇治抹茶を練り込んだ「抹茶」

*レモン汁や皮を白あんに混ぜ合わせた「レモン」

*「塩キャラメル」

*季節限定の「いちご」












常温で30日お日保ちするので、遠方への手土産にもお薦めの『あんぽーね』

5個入、10個入りセット。


滋賀県産の糯米「羽二重糯」を使った、香ばしく歯切れのよい最中の皮に、

十勝産小豆をじっくりと炊きあげたつぶあんと、マスカルポーネチーズを使用した

自家製クリームを、お好みでサンドして食べるスタイル。








レセプションの本日は、テイクアウトできる商品以外に、

生菓子もご紹介いただきました。


『あんしゅー』と京おはぎ五色の『くろあん』

あんしゅーは、ザクッと香ばしいシュー生地に、

こしあんを混ぜた生クリームと十勝小豆で作ったつぶあんを挟んで。

このこしあん生クリームが皆さんに大好評でした!

あんこ×乳製品(代表はバターですね!)の相性抜群ですものね。

あんこの豊かな風味に乳脂肪のコクが重なる、とてもリッチな味わいです。


ドリンクも、「宇治 丸久小山園」の抹茶や煎茶、ほうじ茶から、

長岡京市の「ウニール」監修のもと、スペシャルティコーヒーなども取り揃えられています。







先程ご紹介した『あんまかろん』に、『あんばとん』と『あんさんど』


『あんばとん』は、国産バター100%を用いたパイ生地に、

マスカルポーネを入れたクリームと、丁寧に炊きあげたつぶあんを詰めて。

サクッ、はらっと崩れゆくパイ生地の繊細な食感バターリッチな風味、

チーズのやさしい酸味、あんこの素朴な甘みの三位一体感が絶妙です。


『あんさんど』は、リコッタチーズを用いたパンケーキで、

十勝産小豆を用いたつぶあんをサンドし、バターを忍ばせて。

そのまま食べてもいわゆる‘あんバター’でとても美味しいのですが、

少し温めるとバターがジュワ~っと溶けだしてよりリッチなテイストに。

あんの素朴な甘さと、チーズのまろやかな塩気、バターのコク深い香りが、

シンプルながら素晴らしいバランスに仕上げられています。






『あんぽーね』と、くろあん以外の4種類の『京おはぎ』


あんぽーねは、あんこ6:マスカルポーネクリーム4が推奨バランスとのこと。





2階には、このように個室としても使える和の趣漂うゆったりとした空間と、

現代風のコンセントもさせるカウンター席が設えられています。








こちらの吹き抜け部に設置されているペンダント照明と、

お菓子が並べられている壁の和紙光壁は、

和紙インテリアアートの第一人者、堀木エリ子さんによる作品。


お菓子だけでなく、設計、デザイン、施工、オブジェとすべてに渡って、

スペシャリストの技が集結されています。




商品部長&広報の森栗氏と、商品開発顧問の西園誠一郎シェフ。

お二人と先頭に何度も試行錯誤を繰り返し、現在の商品が完成しました。





そして「あのん」を率いるこの方が、株式会社サザエ食品 代表取締役社長 戸島陽平氏。

まだお若いですが、発想力、決断力、行動力のある素晴らしきリーダーです。


構想2年。

ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、

これだけの箱と商品力を集結させた、こだわりにこだわりぬいたあんこ専門店となれば、

今後すぐに祇園の名店として注目を集めることは間違いないでしょう!


1週間後の6月22日(月) 10時グランドオープンです。

ぜひ京都に行かれる際は足を運んでみてくださいね。

 


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店名:あのん

住所:京都府京都市東山区清本町368-2

電話:075-551-8205

営業時間:10:00~18:00

定休日:火曜日