モンブラン&栗のお菓子@ドゥブルベ・ボレロ | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
11月6日(水)~12日(火)まで、JR大阪三越伊勢丹B2F
イベントスペースにて開催される
第3回「フランスパティスリー&ブーランジェリーフェアー
今回もプロデュースをさせていただきました。

8日(金)9日(土)10日(日)の3日間ご出店のドゥブルベ・ボレロさん。







サント・ヴィクトワール

ボレロ流和栗のモンブラン。
タルトレットの上にきんとん風にした和栗のペーストと
イタリア栗をのせ、あっさりとしたクレーム・シャンティで表面を覆って。
ミルクチョコレートをピストレし、夕日に照らされた岩山のイメージを
表現しています。

土台は薄くサックリとしたパート・シュクレに、マロンペースト入りの
クレーム・フランジパンヌを絞って焼いたタルト。
アルマニャックV.S.O.Pのシロップを染み込ませて。

マロンペーストは、愛媛県産の砂糖不使用の和栗ペースト
「媛マロン」と濃厚なクレーム・パティシエールを合わせ
栗きんとん風に作ったペースト。
この中に、シロップ漬けにしたイタリア産
マロンダイスを、アルマニャック・ナポレオンで
香りづけしたものが散りばめられています。
クレーム・シャンティは、和栗の風味を殺さないよう
あっさりとしたテイストに。

渡邊シェフにとってのフランス菓子のモンブランとは、
ムラング・シャンティ・オ・マロン。
でもムラングを主役と捉える渡邊シェフにとって、
そのムラングを納得できる状態で提供できないのであれば、
このフランス菓子の王道たるモンブランを作るのは難しいと断念。
そこで生まれたのが、一見してモンブランとは分からない、
この栗きんとん風の変化球モンブランなんです。









マロンスフレ

ロールケーキと思わないで下さい! by 渡邊シェフ
フランス菓子店でこのようなロール状のお菓子が登場する時に
シェフの皆さんがよく口にされる言葉ですね(笑)

以前から渡邊シェフが、いつの日か作りたい!と
おっしゃっていたお菓子が、この秋、満を持して登場しました。
実はこちらは、渡邊シェフの師である三輪シェフのスペシャリテ。
渡邊シェフの知る限りでは最も難易度の高いビスキュイで、
作るのがかなり難しく、ボレロさんでは今まで出してこられなかった
という、シェフにとって大変思い入れのある一品なんです。

生地はスフレ生地をシート状にのし、低めの温度で
慎重に焼き上げられています。
その中に、和菓子で使う和栗の甘露煮を刻み、
生クリームと一緒に巻き込んで。
といういたってシンプルな工程・・・ではないんです!?
ここからがフランス菓子たる真骨頂!

それを冷やし固め、生地とクリームをなじませて、
サバランのシロップをひたひたに染みこませてからカット。
スフレとロールケーキ、サバランが合体したような・・・
一見シンプルなロールケーキと見せつつ、実は お酒をたっぷりと使用した、
ロール状の “大人のためのガトー”に仕上げられています。