NHK文化センター神戸教室で、10月からスタートする定期講座に先立ち、
1日講座 in 御影高杉さんを開催させていただきました。
実は高杉シェフは、私の中でとても想い出深いシェフなんです。
もう何年前になるのかなぁ・・・
初めて取材として、マンツーマンでお話を聞かせていただいたシェフが
高杉シェフだったんです。
偶然、あるイベントでシェフとお会いする機会があって、
「前から高杉さんのケーキ大好きだったんです! 是非お話を聞かせてください!」
と、直談判しちゃった私・・・
今思えば、よく初対面の私のお願いなんて聞いてくださったなぁ…と。
そして、無謀な自分の行動に冷や汗がでる思いがします・・・
無知というのは時として、思いがけないパワーを発揮するものなんですね^^;
この日のmenuです。
“エレガントな雰囲気のサロンで、コース仕立てのデセールをいただく”
というコンセプトで考えていただきました。
でも、高杉シェフまで・・・
松本さんも、当日一緒にビックリしてくださいね!
と、私にも詳細は内緒ということで・・・
私一応講師という立場なんだけど、生徒さんと一緒に楽しんでていいのかなぁ・・・
と毎回心配になっちゃいます^^;
そして、こんな風にいつもシェフの方々におもてなしをしていただいて、
楽しいお話を聞かせていただきながら、この数年、
私は色々なことを勉強させていただいてきたんだなぁ・・・
と改めて感謝の気持ちでいっぱいになりますm(_ _)m
モンプリュさんの林シェフ、イグレックさんの多田シェフ、
そしてこちらの高杉シェフと、お店で講座を開講させていただくのはまだ3回目ですが・・・
生徒の皆さまに、一生懸命お話をしてくださっているシェフの姿を見つめていると、
それぞれのシェフとの想い出が、走馬灯のように駆け巡って、
なんだか本当に胸がいっぱいになってしまって・・・
シェフの皆さまも、ユキちゃんが講師?!と思いつつも(笑)
ありえないほど快く協力してくださるので、
私も少しは成長した姿をお見せしなければ…とは思うんですが・・・
本と、もっともっと頑張らないとダメですよね★
あっ、すいません…すっかり、脱線してしまいました^^;
1皿目は、シュゼット ア ラ シュルプリーズ。
クレープ生地の中にサヴァランが巻き込まれているとのことなんですが・・・
そんなお菓子・・・初体験ですよね?!
クレープもサヴァランも両方とも食べたくて思いつかれたそう。
朝昼兼用、ブランチにピッタリなボリューム満点のデザートです♪
クレープにもサヴァランにも、強力粉が使われています。
(生地を前日の夜から仕込んでおけば、粘りはでなくなるそう)
サヴァランは四角い型に仕込み、カットされています。
こういうパウンドケーキ型のサヴァランも珍しいですよね。
中には、ネーブルを皮ごと炊いたものがサンドされています。
このネーブルは、前日に皮をむいて呼吸をさせておいた方が、美味しくなるんですって。
このようなちょっとした気配りで、美味しさが一層UPするんですね。
キメの粗いサヴァラン生地が、オレンジのソースをたっぷりと吸い込んで、
クレープ生地との食感のコントラストが面白いデザート。
いただく前は重めに見えたのに、オレンジの爽やかなアロマが手伝って、
不思議とスルスルといただけちゃいました。
そしてソースも、ただのオレンジソースではないんです!
オレンジジュースとシュゼット・オ・ブール・ソースがブレンドされたものに、
オレンジのコンフィを加え、さらにグランマルニエがたっぷりと効かされています。
数種類のテイストの異なるオレンジを重ねることで、オレンジのコクが増し、
コンフィの食感が爽やかなアクセントを添えています♪
グランマルニエ好きの私は、鼻先をふわりとくすぐる
馨しいアロマに、一瞬にしてFall in Love❤
清々しく華やかで、透明感のあるアロマに包まれて・・・うっとり(*^^*)❤
添えられているアイスクリームは、高杉シェフがホテル時代に作られていたものと
同じルセットだそうで、こちらもバニラの香りが馨しく、とても美味しかったです。
ひと皿目から、かなり圧倒されてしまいましたが・・・
2皿目につづきます・・・