お蔵入りにしてしまうには、あまりにも勿体なさすぎる
美味なるガレット・デ・ロアの数々❤
1月末に駆け込みでいただくことができました~♪
●パティスリー・リョーコ


パティスリー・リョーコさんのガレット・デ・ロア。
リョーコさんは、毎年エピファニーの頃に冬休みを取られるので、
ガレット・デ・ロアが登場する機会が少ないんですが・・・
今年は色々なお店でいただいた色々なタイプのガレットの話をしていたら、
どんなフレーバーでも作ってあげるよ~!と俄然やる気を見せてくれて(笑)
エーグル・ドゥースさんやカー・ヴァンソンさんのショコラタイプもお気に入りだし、
リョーコさんもショコラ系がお得意なので、ショコラは~?と聞くと・・・
じゃ、ショコラか・・・オレンジは?と聞かれたので、
オレンジって食べたことないかも~❤ ということでオレンジを作ってもらうことに。


Cutした瞬間に、爽やかなオレンジの香りがふわ~っ・・・
香りがセレクトできるようなアロママッサージでは、オレンジ系の香りがあると
必ずセレクトしちゃうほどオレンジの香り好きな私。
オレンジのゼストとコンフィが入っている、バター感たっぷりのダマンド。
お口の中でほろっと崩れる瞬間に、清々しいオレンジの香りがパッと広がります!
ユキちゃんお酒あまり得意じゃないから、控え目にしておいたけど
グランマルニエも効かせてあるよ~って・・・
えぇ~(涙)・・・お菓子のお酒は控えなくて大丈夫だから!!!
でも、オレンジの爽やかな香りと、グランマルニエのまろやかな甘みが
フルーティーで華やかなハーモニーを描き出しています♪
ガレットって何Cutも食べていると、ドンって重たく感じてきちゃうけど
後口が清々しいので、何Cutでも食べられちゃいそう。
(・・・って高カロリーであることに、変りはないですよね^^;)
もちろん、しっかりと焼きこまれたフィユタージュはサックリ、はらはらっ・・・
心地よい音を響かせて、儚く舞い散り、
しっとりとしたダマンドと渾然一体の美味しさを醸しだしています。
セシボン(C'est si bon)! オランジュ❤
●カー・ヴァンソン

カー・ヴァンソンさんのガレット・デ・ロア。
ユキちゃんが上京する頃・・・終わるか終らないか丁度微妙な感じかも・・・
と言われていたのですが、幸運にも最終日にいただくことができました♪
しかも2種類一緒にいただくことができるなんて♪
サイズは5種類あったそうなんですが、1人か2人でいただくということで、
ナチュールは15cm、ショコラはひと回り小さな12cmで。


ホテルの部屋なので、画像が暗くてスイマセン★
毎年思うんですが・・・
敬子さんのガレットの模様って、なんてフェミニンで繊細なのかしら。
敬子さんのお人柄を表しているかのような、独特なチャーミングさがありますよね。
ナイフを入れた瞬間に手に伝わってくる感触・・・
シャクッ・・・し~っとり・・・
(食べた時の食感もさることながら、ナイフを入れた時の触感も
それぞれ異なるんですよね。最近は、ナイフを入れた瞬間に
自分好みのガレットかどうか分かるようになったかも!?)
この食感のコントラストが、ヴァンソンさんのガレットの美味しさの秘密。
でも、今年は今までよりも一層じゅわ~♪っと、そして香りがふくよかさを増した気が・・・
と思いおうかがいしてみると・・・
今年はアーモンドプードルだけでなく、ヘーゼルナッツプードルもプラスされたんだそう。
風味も香りも濃厚で、さらに力強さを増し、
油脂分が多く、リッチなテクスチャーに仕上がっていました。
まるで、ドミセック(半生焼菓子)を食べているかのようなテクスチャー。


ヴァンソンさんのガレット初体験は、ちょうど2年前、
このショコラの大きなサイズだったんです。
しかも熱々の焼きたて! すぐその場でいただいたんですが、
今までに経験したことのないあまりの美味しさに、
ビビビッと衝撃が走りました!!!
今年は昨年までよりも、さらにカカオ分の高い
80%のショコラを使ったビターな大人テイストに。
でも、バターやアーモンドの香りや油脂分と相まって、
ビター感が直接舌に当たることがないので、想像していたほどの苦味は感じませんでした。
それ以上に、後口の切れがよく、シャープで奥深い芳香が余韻に広がっていきます。
周囲にエレガントに散りばめられたカカオニブの苦みと
カリッと響く小気味いい音感がアクセントに♪
少し温めると、一層ショコラの香りの奥行きが広がって、
絶対にもっと魅惑的なテイストに変貌するのに・・・今回はホテルで残念★
他では絶対に食べられない、個性的な美味しさのガレット・デ・ロア。
毎年、1月初めのお正月休み返上で、敬子さんがお一人で、
寒さの厳しい厨房の中、懸命にフィユタージュの仕込みをされています。
これだけは、絶対に他人には任せられない、こだわりのある仕事なんだそう。
お一人なので作れる数には限界があるけれども、ひとつひとつ、本当に心を込めて・・・
そんな真摯な想いの込められた、とっても貴重なガレット・デ・ロア。
毎年この時期に上京できるかドキドキだけど・・・
このためだけにでも上京したい❤ と思わせてくれる麗しの美味しさです。
●パリセヴェイユ


パリセヴェイユさんのガレット・デ・ロア
フランスから帰った翌日、疲労困憊の身体をひきずって取りに行ったガレット・デ・ロア。
でも、取りに行った甲斐がありました♪
ナイフを入れるのがためらわれるほど、美しく端正な模様。
くっきりと刻みこまれたその模様からは、今にも回りだしそうな躍動感すら感じられます。
サイドからみるとかなり厚みがあり、フィユタージュの浮き具合も美しいですね。


絶対大きなサイズの方が美味しいんだろうなぁと分かってはいても、
関西まで連れて帰るには、この18cmが限界の大きさ。
(あのフランスからの大荷物と一緒に、よく無事に持ち帰れたものだわ^^;)
フィユタージュは、見た目の力強さに反して、サクッと軽やかな口溶け。
バターリッチで瑞々しいダマンドに、渾然一体となって溶け込んでいきます・・・
この瑞々しく、ふくよかなダマンドの口あたりはなに???
と思わず問いかけたくなるほどの美味しさでした❤
別々にいただくと、やや塩気のあるフィユタージュとややビター感の感じられるダマンド。
でも一緒にいただくと、バターとアーモンドのふくよかな風味が
全体を包み込み、まろやかな風味に仕上げられています。
ひと言で言うと・・・と~っても贅沢な気分させてくれるテクスチャーなんです!
とても完成度の高い正統派ガレット。
思わずうっとりとしてしまう、その端正な容貌と美味しさ・・・
ナチュール系では、今年一番お気に入りのガレットでした❤
来年は是非、大きなサイズにトライしてみたいなぁ。