[ガトー・ド・ボワ -2 ]

この日ご用意していただいたフランス伝統菓子はこちらの12種類。
ボワさんでは、少人数のご家庭でもお味見していただきやすいようにと
やや小ぶりのアントルメサイズに作られています(12~15cm)
プティサイズに作ってしまうとバランスが変わってきてしまうので、
このアントルメサイズに作っていただけるのは嬉しいですね♪

1枚目のトレーには5種類のフランス伝統菓子(中央の2つは同じお菓子です)
ご存知のお菓子はありますか?
・ピティビエ・グラッセ

ロワール地方・ピティビエという街の発祥で、ピティビエの原型といわれるお菓子。
パンドジェーヌような、アーモンドプードルたっぷりの生地。
卵が多めで甘みの少ない生地なので、ラム酒の効いたフォンダンで甘みをプラス。
中にはオレンジのコンフィのカットが入っています。
・パン ド ジェンヌ

ジェンヌとはイタリアのジェノヴァのことで「ジェノヴァのパン」という意味。
アーモンドをたっぷりと使ったバターケーキ。
材料がシンプルなだけに、アーモンドの香りが命。
だからアーモンドにもこだわり、シシリー産8割、カリフォルニア産2割をブレンドされています。
・タルト アルザシアン

アルザス地方の伝統的なリンゴのタルト。
リンゴの季節には、青森にあるボワさん所有の木から届く紅玉を使用。
現在は紅玉同様酸味が強めのフジを使用されているそう。
しっかりと空焼きしたタルト生地の中に、シナモンをからめたリンゴと
アパレイユを流して焼成。
ほっと安心感のある味わいに仕上げられています。
・コロンビエ

プロヴァンス地方の伝統郷土菓子。
鳩を意味するお菓子で、復活祭の7週目の日曜日
「パンテコート」(聖霊降臨の日)に食べる習慣があります。
アーモンドたっぷりの生地に、フルーツのコンフィを入れ
表面にはアーモンドを散りばめて焼きます。
中に鳩のフェーヴを入れ、それが当たった人は一年以内に結婚する
という言い伝えもあります。
・トゥルトゥ ピレネー

スペインとの国境にはピレネー山脈が連なる
フランス南部のミディ=ピレネー地方のお菓子。
トゥルトゥは丸いパンの意味。
パスティス(スターアニスの種子を原料とした独特の風味のリキュール)
風味の焼き菓子で、大きなブリオッシュ型でこんもりと焼きあげるのが特徴的です。
色々な風味にアレンジされることのあるお菓子ですが、
ボワさんのピレネーは、アニスの香りと柚子のコンフィ入り。
生地がパサつくのでグラサージュをかけ、
噛みしめるたびに美味しい食感に仕上げられています。
2枚目のトレーにつづきます・・・