1946年(昭和21年)創業の元町ケーキさん。
WPTC2010飴細工ピエスモンテ・最終選考 の5名に残られた
大西達也さんがシェフを務められるお店です。
こちらのお店は、大西シェフのマダムのご実家で、
創業当時はパン屋さんをされていたそう。
2008.9月、現在のような広いイートインスペースを設けた
お洒落なcafe風の店舗にリニューアルオープン。
窓が大きく、温かい陽光が降り注ぐとても明るい店内です。
元町のひとつ西隣駅、西元町駅から歩いて3分。
繁華街から少し外れた場所にあるにも関わらず、
朝から晩まで常にお客様で賑わっている人気のお店。
なんと・・・営業時間が8:30~19:00なんですよ!
いつも10時からケーキをイートインしているだけでも驚かれるのに、
朝8:30って、どんな方が買いにいらっしゃるのかしら?!
“mama' s selection MOTOMACHI CAKE(ママのえらんだ 元町ケーキ)”
元町ケーキさんのキャチフレーズです。
ママが子供のことを想い、選ぶ、安心して食べさせることができる
保存料などを使わない、素朴でやさしいお味のお菓子たち。
神戸っ子なら、元町ケーキさんの代表作である “あのお菓子” は、
子供の頃にきっと一度は食べたことがある想い出の味のはず。
でも最近はちょっと傾向が変わってきてるとか!?
朝一番にサラリーマンさんがパクッとひとつ食べていかれたり、
会社のお土産に使われたり、そしてもちろん家族へのお土産にも♪
ママではなく、パパが買っていかれることも増えているそう。
(店内でお喋りしながら食べてらっしゃるのは、もっぱらママさんでしたが^^;)
大西シェフも、“パパのえらんだ”に変えた方がいいかなぁ
なんておっしゃってました(笑)
店内はダークブランを基調にした温かで、落ち着いた雰囲気。
ショーケースのお向かいにカウンター席が5、6席。
この左奥に、1枚目の写真のイートインスペースが広がっていて、
こちらはホワイト&クリーム色を基調にした、明るくカジュアルな雰囲気になっています。
左側が生菓子のショーケース、右側がご進物用の焼き菓子セット、
そして右奥には、量り売りのクッキーや、バラ売りの焼き菓子が。
ケーキ類は300円前後、ドリンク類も200円前後で
イートインをお願いすると、一緒に学食のようなトレーにのせてくださいます。
セットでいただいてもワンコインでお釣りがくるなんて・・・
このリーズナブルさが、ママに人気の秘密なんですね!
昔懐かしの、素朴でボリューム感たっぷりのお菓子がずら~り♪
決して洗練されたお菓子ではないけれど、かといって時代遅れという感もなく、
丁寧に作られていることが伝わってくる、温かみのある
可愛らしいお顔のお菓子が並んでいます。
お店のお顔である人気NO.1の‘ざくろ’は、堂々と3列も占拠!
神戸大丸さんでは、生菓子はざくろとロールケーキしか販売されていないので、
他にもこんなに色々な種類のお菓子を作られていることに少し驚きました。
ロールケーキもふっくら、くるん♪と美味しそうだし、
お酒を使ったお菓子は殆どないので、銀色の遮光シートに包まれた
ラムケーキも気になります~(❤ ❤)
子供さんがお金を握りしめて買いに来てくれるようにと
クッキーの量り売りも♪
算数のお勉強にもなるかもしれませんね。
なんだか大人も楽しめちゃいそう~(*^^*)♪
「何になさいますか?」と聞かれて・・・
条件反射的に「ざくろお願いします!」と答えていました^^;
この元町ケーキさんのお顔である‘ざくろ’は、
こちらの本店と神戸大丸さん、そして打出のお店の3店舗合わせて、
毎日900~1600個、平均1200個ほどを作られているそう。
何十年間も人気をKEEPし続けているなんて・・・凄いですよね!
(大きなざくろの中に苺のショートケーキを包んだ
クリスマスケーキバージョンもあるんですよ。)
親から子へ、そして孫へと・・・と60年にも渡って受け継がれている
「ママのえらんだ元町ケーキ」のざくろちゃん♪
“お母さんが安心して子供に食べさせることができるお菓子”
という信念を表わすキャッチフレーズ。
神戸っ子として、ず~っと変わらずにあり続けてほしいと思う
実家のような温かさを感じるお店です❤
フォークを入れた瞬間に、あれっ???
想像していたテクスチャーと違う?!
以前はもっとスポンジが、端カステラのような
もさっと重たい質感だった気がするんですが・・・
スーっとフォークが入り、お口の中でほわっと溶け消えちゃう
シフォンケーキのようにしなやかな口溶け。
この写真でも、スポンジが、ごわっと重そうに見えませんか?
でもね、本とにね、お口に入れた瞬間に、スポンジとクリームが同時に
ほわ~っと溶け消えちゃう、と~ってもエアリーな口溶け感なんです(*^^*)❤
一見クリームが少なめに見えるかもしれませんが、
スポンジが軽いので、この量で充分。
まさにベストバランス!
スポンジは卵黄がとても多い、共立てのカステラ風。
生クリームは3種類をブレンド。
シート状に焼いたスポンジに切れ目を入れて、生クリームをのせ、
キュッとざくろ型に包み、甘酸っぱい苺をトッピング。
本とにシンプルながら、いえ、シンプルだからこそ
スポンジと生クリームが命のお菓子!
生地と生クリームが一緒に口溶けていくように考えられています。
シェフにおうかがいすると、時代に合わせて、素材も見直されているそう。
シェフとは同世代なので、同じように‘ざくろ’の変遷を味わってきているはずの私。
え~っ?‘ざくろ’ってこんなに美味しかったっけ…
となんとも失礼な発言をしてしまったほど・・・(本とにすいません^^;)
生地とクリームのバランス、口溶けのスピードを考えられた
間違いなく、子供の頃よりも、格段に美味しい‘ざくろ’に生まれ変わっています(*^^*)♪
大西シェフには、可愛らしいお子さまがいらして、
子供さんと過ごす時間もとても大切にされているので、
今後は親子で楽しくお菓子作りを体験できるお菓子教室ができればなぁ・・・
とおっしゃっていました。
そして飴細工も・・・
ご自分が飴細工を練習する時間をもっと確保したいのも勿論ですが、
ご自分が習得された技術を伝えていけるような講習会や教室ができればなぁ・・・と。
今は、日々1000個以上もの‘ざくろ’を作り
(厨房はシェフを合わせて5人しかいらっしゃらないそう)
常にたくさんのお客様がいらっしゃる店内の応対に追われて、大忙しの大西シェフ。
近い将来、そんな素敵なお教室が開催されるのを私も楽しみにしています(*^^*)♪
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店名:元町ケーキ
住所:神戸市中央区元町通5-5-1
電話:078-341-6983
定休日:水曜日
営業時間:8:30~19:00