小嶋ルミさん講習会@日仏商事(神戸) | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ


 
昨年の11月に引き続き、オーブンミトン小嶋ルミさんの講習会が
日仏商事@神戸にて開催されました。

前回はデモのみでしたが、今回は少人数での実習形式の講習会。
あのルミさんのジェノワーズを関西で学べるという
お菓子作りがお好きな皆さんにはたまらない、貴重なチャンスでした!

 
 
 


 
ルミさんの「ふっくらとしていて、キメが細かく、卵の風味が広がるジェノワーズ」
のレシピには、通常のものとは異なるいくつかの秘密があるんです!

この生地を作るための、泡立て方、混ぜ方なのど細かいルールを
どなたにも同じように学んでいただけるように、
ゴムベラ、ハンドミキサーなどの道具は、ルミさんお薦めのものが
全員に同じように用意されました。

 
 
 


 
全卵を泡立てて作る共立てのジェノワーズ。
ちなみにこの無印良品さんの深めのボウルは、ルミさんお薦め!
ハンドミキサーの羽根とぴったりフィットするので
お教室でもこのボウルを使用されているそう。

力のあるキメの細かい気泡をたくさん作るように
グラニュー等の割合が多い配合になっています。
またバターや牛乳も多めの配合で、しっとりと風味豊かな生地に。
さらに保湿性のある水あめを加えることで、翌日もしっとり感を保つことができるのです。

泡立て初めの温度、一秒間に回す回数、仕上がりまでの時間
とそれぞれに目安となる数字が決められているので、
初めての方にはとても分かりやすいと思います。
逆に今まで自己流でされていた方や、他のやり方を学ばれた方は
この日はその先入観を捨てて、ルミさん流に徹して!

全体が白くもったりとして、「の」の字が書けるようになったら、
写真のように、低速に変え、羽根の位置を手前に固定し、
20秒ほど同じ場所で回して、ボウルを30度回し…を繰り返し
全体のキメを整えていきます。
大きな気泡をつぶして、細かく力強い気泡を増やすように!

 
 
 


 
みるみると状態が変化し、ふっくらとキメの細かい生地に。

そして出来上がりの見極め方がまた面白いんです。
爪楊枝の先1cmほどを突き刺して、2~3秒倒れなければO.K.
泡立ちが足りないとすぐに倒れてしまうので、その場合はもう少し回していきます。

 
 
 


 
粉の混ぜ方にも秘密があるんです!

普通は「切るようにさっくりと混ぜる」と教えられますよね。
でもルミさんのレシピでは、粉も多めに加え、
こんなに混ぜてもいいの~?というぐらい、よく混ぜ合わせていきます。
よく混ぜることで、気泡を支える柱を多く作っていくのだそう。
シロップをたっぷりうっても崩れない、程よく弾力のある生地に仕上がります。

ヘラはボウルの2時から8時の位置に動かし、
ボウルの側面をなぞりながら10時の位置まで持ち上げ、手首を返す。
と同時に、ボウルは反時計周りに9時から7時の位置まで回す。
これも何回ぐらいと目安となる回数が決められています。

文字で見ると難しく思われるかもしれませんが、
実際にやっているうちに、皆さんテンポよく回せるようになっていきました。
私もヘラをもってエアー練習^^;

ツヤのあるキメの細かい生地に。
ヘラですくうと、想像していたよりもさらりと落ちる生地感に仕上がります。

 
 
 


 
写真では伝わりにくいですが・・・
とってもキメ細かく、寄り添いたいほどしっとりとした生地感。。。

 
 
 


 
今回は、このジェノワーズ生地のみの実習だったんですが、
パイナップルのショートケーキに仕上げてくださいました。

意外にパイナップルのショートケーキって食べたことないかも!?

 
 


 
コルドン時代に、私も大苦戦したナッペもご披露してくださいました。
回転台があると、私でも少しはスムーズに仕上げられそう。。。

実は今回、ユキちゃんも参加しなよ~とおっしゃっていただいたんですが・・・
ネイルをしていて爪も長かったし、心構えもしていなかったのでご辞退を^^;
でもお菓子作り経験者の方にも、初心者の方にも、とても分かりやすく
受講生の皆さまに大変喜んでいただけた内容でした。

 
 
 


 
パイナップルのショートケーキの完成です!

 
  


 
皆さんが作られた生地も程よく膨らみ、美しい焼き色に。

 
 


 
最後は、東京のお教室でされているのと同様に、
全員の生地を食べ比べてみました。

これが不思議なほどに・・・全員の口あたり、口溶け感が全く違うんです。
どれもキメ細かくなめらかな口溶けで、合格点なんですが、
微妙にひとつひとつ違うんですよね。。。
性格が表れている!という先生の助手の方も^^;
 
一応の目安はあるにしても、力加減、角度など
随所に細かいテクニックが必要となってくるので、
やはり、このレシピどおりに、何回も練習を重ね、
自分のものとして習得していくことが大切なんですね。

 
ルミさん、助手の皆さん、そして会場を提供してくださった日仏商事さん
素敵な講習会をありがとうございました。
またルミさんの講習会は開催される予定ですので、
その時はこちらでご案内させていただきますね。