パティスリー・タンドレスのチューリップ☆ | ボヌール☆花粉 松本由紀子オフィシャルブログ
パティスリー・タンドレス ☆ サロンオープン
パティスリー・タンドレスのタンドレス

 
 
 
●チューリップ・オ・ドゥー・パルファン



  


「コーヒーとチョコレート、マスカルポーネのクリームを層にした
 ティラミス風のデザート」

ネーミングのチューリップは、グラスのフォルムから。
チョコレートが加わっているけど、いわゆるティラミスですよ!
と山口シェフはおっしゃったけど・・・
ティラミス?! そんなひと言で片付けてしまっては申し訳ありません!
ティラミスを遥かに凌駕した、コーヒーとショコラのお菓子。
最下層のショコラのソースがかなりポイントになっている
今回一番サプライズ感の大きなデザートでした☆

そう、プティ・ガトーというよりアシェット・デセールを
いただいているような繊細なテクスチャーのデザート。
チューリップグラスに入れないと成立しないお菓子なんですね。

元々コーヒーとショコラは大好きな素材なんですが、
好きだからこそ、心から美味しい~と思うハードルが高くなってしまって・・・
でも山口シェフのスペシャルなコーヒー&ショコラの使いには、
いつも乙女心をキュンとつかまれちゃいます(*^^*)❤

    

 
 


 
コーヒー豆を牛乳でアンフュゼし、さらにコーヒーを加えたコーヒーのムースは、
ほわっとエアリーナ口溶けながら、かなりのビターテイスト。
やはりコーヒーテイストはこうでなきゃ!と頷かされるビター感です。

マスカルポーネのクリームは、まったりとやわらかな口あたりで、
ほのかな酸味が感じられます。
 
ショコラのバヴァロアはなめらかなくちあたりで、そして・・・
キーポイントとなる、最下層のショコラのソースはビターで芳醇な香り・・・
このソースをからめないでいただくと、あっさりと口溶けのよいテクスチャーですが、
ねっとり感のあるリキッド状のソースをからめていただくと・・・
ガラリと印象が変わっちゃうんです!
こんなにちょっぴりだけなのに・・・
ビターで芳醇な香味のインパクトがなんて絶大なのかしら。

でも、それに負けないコーヒーの存在感もあり、
コーヒー?ショコラ?どちらがメインとも言い難いバランス。
繊細なテクスチャーとインパクトのあるテイストのハーモニーが素晴らしく
コーヒーとショコラのアダルトなマリアージュを堪能できるデザートです☆

 
 
  

 
●シュー・ア・ラ・クレーム


    


「歯ごたえのある固めのシュー皮に、カスタードクリームと
 生クリームを マーブル状に詰めました」

山口シェフのシュー生地を使ったお菓子の中では、
プロフィットロール の美味しさにいつも胸キュン♪だけど・・・
こちらのシューも、シンプルながら奥深く、温もりのある美味しさ。


しっかりと焼きこまれた、ちょっぴり無骨な表情のシュー生地は、
タルト生地のように、サックリとした食感ながら
噛みしめると、ほわっとエアリーな口溶け・・・
クシュとクリームと同化してしまう、ほわほわな生地とは一線を画する、
とても存在感と味わいのあるシュー生地なんです!


 
 
 
 

 
たっぷりのクリームは、カスタードクリームに生クリームを
マーブル状に加えた、まったりとコクのあるテクスチャー。
このぽってりと、切り口からのぞいたフォルムがチャーミングでしょ(*^^*)♪


ややシャンティが多めで、エアリーで温もりのあるクリーム。
私はカスタード好きなので、本とはカスタードが多めの方が嬉しいんですが、
(シャンティのもわもわっとした口あたりがあまり得意じゃないの^^;)
このクリームは、余韻にスーっと爽やかな香りが広がるので大丈夫!


以前に聞いたお話によると、オレンジキュラソーを効かされているそうなんです。
でも、コアントローではないんですって?!
コアントローは輸送されてくる間に香りが飛んでしまうので
他のお酒を使用されているらしいんですが・・・
山口シェフは、とにかく“香り”をとても大切にされる方なので、
シェフセレクトのお酒は、香りの奥行きが本当に素晴らしいんです。
でもそのために、スペシャルな素材を使いすぎてしまうことも^^;

素材の良さのみがお菓子の美味しさを左右するわけでは決してないけれども、
自分の理想とする味を表現するためには、素材の目利きも
ある意味シェフの妙技のひとつですものね。











なので、これはちょっぴり大人テイストのシュークリーム。
いえ、フランス菓子のシュー・ア・ラ・クレーム!
この贅沢なクレーム・レジェールとシュー生地のマリアージュは
お子ちゃまには、ちょっと贅沢すぎる美味しさです(笑)










 
 
 
 
 
●サランボ


     

 
「パリッとしたアメとキルシュの香りがおしゃれなシューのお菓子」

このお菓子で、キルシュの香るカスタードクリームがマイブームになってしまった私❤
(コアントロー系のオランジュの香りも好きだけど・・・)

パリッ、ガリガリッ♪ と力強い音をたてて割れるほど
しっかりと飴がけされた(山口シェフの十八番!)
やや厚めのシュー生地の中に、キルシュとバニラが
しっかりと香るぽってりと濃厚なカスタードクリームをたっぷりと。

サランボはシュー生地のお菓子の中でも、
一番大人テイストで、フェミニンな印象のお菓子。

あっ、また聞き忘れちゃったわ★
何気なくトッピングされている、ひと粒のアーモンド。
このアーモンドがなんとも不思議な食感なんです。
お口に入れると、サクッ、サラサラッ・・・と溶け消えちゃうような、
通常のナッツのガツンとした食感とは真反対の食感。
どんな風に焼成しているんだろう・・・
次回は忘れずにおうかがいしなくっちゃ。

 
 
 
 


 
今回のお菓子も、本当に感動と衝撃の連続でした☆

でも残念ながら、年内はもうお伺いできないかも・・・
クリスマスケーキも・・・無理かなぁ。。。 
片道3時間弱・・・山口シェフのお菓子に逢いに一乗寺に通うようになってから
免許を取っておけばよかった…と悔やむことが本当に多くなりました。
(大学時代、全員一致で強~く反対されたんです★)
あ~あぁ・・・ サンタさぁ~ん。。。

 
 
 
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店名:パティスリー・タンドレス
住所:京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3
電話:075-706-5085 (定休日を除く、9:00~21:00までの間でお願い致します)
FAX:075-702-4984 (9:00~21:00までの間でお願い致します)
定休日:火曜日・水曜日
営業時間:テイクアウト:11:30~19:00(売り切れ次第終了)
     イートイン:13:30~19:00